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Hitachi

日立ソリューションズ東日本

コベルコ建機株式会社 様

需要予測支援システム「Forecast Pro」
発注計画・在庫可視化システム「SynCAS」

■ お客様インタビュー

コベルコ建機株式会社 様

補修用部品の管理は難しい。補修用部品がすぐに届かないと、お得意様の信用を失い、リピート注文に影響をおよぼす。
繁忙期になると、たちまち在庫不足になるリスクが高まる。かといって過剰在庫は許されない。
補修用部品の生産が終了する場合、市場の稼働機に対して継続したサービスを提供する為に、今後の需要を見据えた在庫を持つ必要があり、その見極めにもノウハウがいる。
そこでコベルコ建機株式会社様が採用したのが、日立ソリューションズ東日本の提供する需要予測ソリューション『Forecast Pro』と発注計画・可視化ソリューション『SynCAS』であった。これらを組み合わせることで需要予測の精度を向上させ、発注計画の自動化と在庫を可視化し、98%の即納率を実現している。この即納率を維持したまま、在庫も大幅に削減。さらに、作業の効率化と標準化により、担当者の工数半減を実現し、高く評価されている。

導入のポイント

  • 加重平均だけの需要予測では限界となった
  • 団塊の世代の一斉退社があり、少人数での対応を迫られた
  • 管理パーツが増加し、即納率が低下傾向となった
  • パーツ原価の上昇により、在庫の金額がアップした

導入の効果

  • 即納率98%を実現
  • エクセルやAccessでの処理を自動化
  • 業務の標準化と効率化で、担当者の工数を半減
  • 在庫金額10億円の削減

お話を伺った方

コベルコ建機株式会社

■ コベルコ建機株式会社 マーケティング事業本部 ショベル営業本部 部品事業推進部 部品企画グループ (大久保) グループ長 山田 紀彦 氏
■ コベルコ建機株式会社 マーケティング事業本部 ショベル営業本部 部品事業推進部 部品企画グループ (大久保) チーフ 藤田 尚樹 氏
■ コベルコ建機株式会社 マーケティング事業本部 ショベル営業本部 部品事業推進部 部品リマン事業グループ 栗原 浩二 氏
■ コベルコ建機株式会社 マーケティング事業本部 ショベル営業本部 部品事業推進部 部品供給グループ (大久保) 川上 美奈 氏

ハイブリッドショベルのパイオニア「燃費のコベルコ」

コベルコ建機株式会社 山田紀彦 氏
山田 氏

1930年に国産初の電気式ショベルを開発したことで知られるコベルコ建機様。世界有数の建設機械メーカーであり、全世界で40~50万台(国内では15~16万台)に及ぶ同社製建設機械が稼働している。補修用部品の販売拠点としては海外現地法人7社、直系代理店2社の9拠点体制のグローバル企業でもある。
2006年には世界で初めてハイブリッドショベルを発表しました。

--「燃費のコベルコと評価されています。低燃費エンジンの採用や電動モーターを採用することでCO2を削減できます。当社はCO2の削減においては、建設機械本体はもちろん、製造や流通においても工夫を重ねています」とコベルコ建機株式会社 マーケティング事業本部 ショベル営業本部 部品事業推進部 部品企画グループ (大久保) グループ長 山田紀彦 氏は強調する。

また近年では、作業の安全性を確保するために機械の遠隔操作に注力し、専門部隊を社内に設けている。このほかギネスに認定されたこともある、当時世界最大のビル解体機など、数多くの世界初業界初の技術を生み出している。
コベルコ建機様はチャレンジングであり、人と環境にやさしい技術者集団なのである。

『Forecast Pro』で予測精度を改善

同社ショベル営業本部 部品事業推進部 部品企画グループは国内・海外で稼働している数十万台の建設機械の補修用部品を管理し、提供している部門である。
補修用部品の需要予測は非常に難しい。完全にエンドユーザ次第であり、こちらの都合で計画を立てるわけにはいかない。同社でも予測精度の悪化により、在庫も増加傾向にあったことから、2005年に導入したのが日立ソリューションズ東日本が提供する需要予測ソリューション『Forecast Pro』であった。

--「それまでは、基幹システムの予測専用ソフトで、基本的には加重平均法のみで需要予測をしていました。しかし、様々な特性を持つパーツがあり、しかも数が膨大で、加重平均法だけでは予測精度に問題が発生し、対応が困難になっていました」と山田氏は振り返る。

予測精度が安定しておらず、外れると多くの不良在庫が発生してしまう。
慎重に検討した上で『Forecast Pro』が最適と判断し、トレーニングを重ね、導入を進めた。

「人」「即納率」「コスト」の課題

コベルコ建機株式会社 栗原浩二 氏
栗原 氏

2005年から10年以上を経て、同部門では新たな課題を抱えるようになる。

--「背景としては管理パーツの増加がありました。市場の拡大とともに管理パーツが増加して2010年代半ばで120万点となり、在庫管理品は12万点、流動品だけで4万~5万点の補修用部品を抱える状態となっていました」と、当時を知る同ショベル営業本部 部品事業推進部 部品リマン事業グループ 栗原浩二 氏は説明する。

また、働き方改革の対応も必要になり、属人的な作業を削減し業務の標準化が求められた。
管理パーツが増加したことで、「即納率」も低下傾向が見られるようになった。このまま低下傾向が続くと、滞留在庫の発生リスクが大きくなる。

滞留在庫の発生は在庫「コスト」の負担に直結する。部品単価が上昇しており、同じ量を保管していては、どうしても在庫の経費負担が大きくなっていってしまう。滞留在庫の発生を防ぐ、あるいは滞留している在庫を確実に発見して即時対処する、かつ即納率が向上できる環境が求められた。

『Forecast Pro』『SynCAS』により「人の半減」「即納率98%以上」

コベルコ建機株式会社 川上美奈 氏
川上 氏

これら「人」「即納率」「コスト」の課題を解決するものとして採用されたのが、既に稼働していた『Forecast Pro』に発注計画・可視化ソリューション『SynCAS』を組み合わせることであった。

2016年ごろから検討を本格化、2018年に導入し、2019年には国内で本格稼働を開始している。以降は、海外拠点への展開を順次進めてきた。

--「同業他社への導入実績が、当社と非常に似ており、経験とノウハウがありました。また、システムエンジニアの方との議論を通して、これなら効果が出せると実感しました」と、選定理由を山田氏は語る。導入に当たっては、既存データを使って予測・シミュレーションの評価も実施している。

--「それまで『Forecast Pro』で処理するために、各所からデータを集めたり、予測結果を手作業で加工して発注していました。『SynCAS』の導入により、これらエクセルやAccessによる前後の手作業がほとんどなくなりました」と、部品供給グループ (大久保) 川上美奈 氏は効果を認める。

実際に『SynCAS』を導入することで担当者の数を半減にすることが可能となった。それまで月2週間ほどかけていた管理在庫の発注点や発注数の見直しも3日間程度でできるようになっている。

--「『即納率』は、97%から98%まで引き上げることができました」と当時、システム部門で導入を担当していた部品企画グループ (大久保) チーフ 藤田尚樹 氏は語る。

--「高レベルでの即納率向上だったので、この1ポイントのアップがとても大きい効果でした」と山田氏は評価する。

可視化やシミュレーションにより10億円の在庫削減

コベルコ建機株式会社 藤田尚樹 氏
藤田 氏

--「『SynCAS』を見て、これは使えると思いました。いままでは基幹システムからデータをダウンロードし、集計してやっと在庫状況を把握できたのですが、『SynCAS』なら管理対象の在庫の状況を瞬時に(もしくは時間をかけずに)一目で把握することができます。これで不必要な在庫の圧縮が可能となりました。数字だけで一覧表示されるのとグラフで可視化されるのでは大きな違いです」と、コスト削減への取り組みを栗原氏は語る。

予測・発注のシミュレーションも可能となっている。必要なデータは基幹システムに格納されているが、基幹システムのデータに手を加えることはできない。『SynCAS』では、スポット注文などの異常値を補正し、自在にシミュレーションでき、将来の在庫状況を把握できるのである。

--「かつては月単位で一か月遅れの受注実績で需要予測をしていましたが、現在は週単位かつ最新の受注実績での需要予測をもとに計画を立案できます」と川上氏は目を細める。

2010年代と比較し、2020年代になって170万点の管理が必要となり、在庫管理品も17万点から18万点に増加、6万点ほどは流動品として常時動いている。

--「このような中においても即納率98%以上を割ることなく、10億円近くの在庫圧縮に成功しています」と、藤田氏も効果の大きさを認める。

また、キャンペーン等の際に在庫数がいきなり増加し、その後の管理に影響を与えがちだが、キャンペーンを別扱いとする機能を備え、担当者の負荷を軽減している。

海外拠点含めたグループ全体での在庫合理化

コベルコ建機株式会社 山田紀彦 氏

まだ残っている課題はあるだろうか。

--「補修用部品管理部門と完成品製造部門では同じパーツを抱えています。時々完成品製造部門からパーツの提供依頼があり、完成品製造用パーツの在庫状況も考慮した上で在庫適正化が必要ではないかと考えています」と川上氏は語った。

--「ワールドワイドで補修用部品の平準化ができればと考えています。日本も含め、各海外拠点で部分最適を進めており、一方で余ったり、また一方で足りなかったりしている。全体最適ができればと考えています」と、藤田氏。部品企画グループ (大久保) はマザーセンターであり、偏在をなくすなど、ワールドワイドでの在庫管理が求められているのである。現在ではほぼすべての拠点に『Forecast Pro』と『SynCAS』が入っており、同じ画面を見ながら対話できるようになっている。

--「国内と海外の扱い量は確実に逆転し、補修用部品の扱いは海外が多くなっていきます。『Forecast Pro』『SynCAS』は海外拠点へ展開済みであるが、まだ活用度が低いと考えています。今後は日本から海外拠点のコントロ—ルを強化し、さらにグループ全体での在庫適正化に取り組みたいです」と、山田氏も構想を語る。

生産在庫よりも難しいとされる補修用部品の在庫管理。最小の在庫で最大の効果を『Forecast Pro』と『SynCAS』が実現している。

お客さまプロフィール

社名

コベルコ建機株式会社

設立

1999年10月1日 (現社名変更年月日)

本社

東京本社 東京都品川区北品川5丁目5番15号
広島本社 広島県広島市佐伯区五日市港2丁目2番1号

資本金

160億円

事業内容

建設機械、運搬機械の製造、販売、サービス

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