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Hitachi

日立ソリューションズ東日本

セイコーエプソン株式会社 様

工程管理・プロジェクト管理業務を効率化する
プロジェクト管理システム「SynViz S2」 

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セイコーエプソン株式会社 様

Excelでプロジェクトの日程管理をしている企業は多い。Excelはオフィス業務に欠かせないアプリケーションであり、多くの人が慣れ親しんでいるスタンダードツールだ。しかし、複数プロジェクトが関連しあって同時進行していると、変更の際の整合性が課題となる。

大手情報関連機器メーカー セイコーエプソン株式会社(以下 セイコーエプソン)様では、大日程管理の対象機器が年間数百種に及び、さらにその中日程、小日程があり、膨大な数になっていた。これらが同時に進み、その調整や変更への対応が従来の管理方法では限界を超えていた。グループ全体でのプロジェクト管理の標準化や効率化、さらには同社の推進するIT戦略「Eutopia活動」の一環として、対策を検討。そこで、採用されたのが日立ソリューションズ東日本の提供する工程管理・プロジェクト管理ツール『SynViz S2』であった。

採用の決め手となったのがシャドウ機能だ。関連する日程表を別の日程表に貼り付けると、元の日程表の変更がリアルタイムに反映される。

例えば、中日程に貼り付けられた大日程の予定が変更されても、見逃すことがなくなる。

同社ではアドオンで大日程・中日程・小日程間を連携する機能も追加した。Excelの使いやすさと見やすさそのままに、SynViz S2に備わった機能の利便性が高く評価され、全社での展開が進められている。さらに海外生産拠点での導入も視野に入ってきた。

導入のポイント

  • 業務に即したプレゼンテーションがわかりやすかったと好評
  • シャドウ機能やアクティビティチャートをユーザー部門が高く評価
  • 大日程・中日程・小日程の自動連携をアドオンで追加が可能
  • Webブラウザで使用可能、煩雑な環境設定も不要で導入が容易

導入の効果

  • 困難だった大日程・中日程・小日程の整合性を実現
  • 日程検討会議で日程表をその場で表示、情報共有、対策検討に活用
  • Excelライクで操作が容易、他部門からの利用希望も多かった
  • 全社標準として展開、さらにワールドワイドでの活用も進行

お話を伺った方

セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 情報化推進部 部長 田中秀樹 氏
セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 情報化推進部 課長 鈴島晃 氏
セイコーエプソン株式会社 IT推進本部 情報化推進部 シニアスタッフ 小林哲也 氏
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部 部長 河野公博 氏
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部 課長 村上芳樹 氏
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部 課長 中山悟 氏
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部 飯田誠司 氏
セイコーエプソン株式会社 プリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部 シニアスタッフ 塩原恵子 氏
セイコーエプソン株式会社 ロボティクスソリューションズ事業部 RS事業管理部 エキスパート 宮本博幸 氏

「垂直統合ビジネスモデル」を構築するグローバル企業セイコーエプソン

田中様
田中氏

セイコーエプソン様の創業は1942年、時計部品の製造工場として誕生した。
プリンターを開発・販売したのは1968年のことになる。世界初のミニプリンター「EP-101」を提供し、新しいマーケットを切り拓いた。

現在、同社の事業領域は大きく3つ、プリンティングソリューションズ(プリンター、スキャナー、オフィス製紙機他)、ビジュアルコミュニケーション(プロジェクター、スマートグラス他)、ウエアラブル・産業プロダクツ(ウオッチ、産業ロボット、マイクロデバイス他)となっている。

--「特徴的なのは早い時期から世界戦略を積極的に推進し、グローバル体制を敷いていることです。売上収益の海外比率は約4分の3、従業員も67%がアジア・オセアニアで占められています」と、IT推進本部 情報化推進部 部長 田中秀樹 氏は説明する。

同社では、強みを持つコアデバイスをベースに、企画・設計・製造・営業までをグループ内でカバーする『エプソン流の垂直統合型ビジネスモデル』を構築している。グローバルレベルに各事業領域を統合し、優れた製品開発、お客様サービス力の向上、企業価値創造を目指しているのである。

そしてこのビジネスモデルを実現するIT戦略が「Eutopia(ユートピア)活動」だ。個別最適ではなく標準化の強みを発揮するべく、世界規模で業務システムを最適化する挑戦である。

手作業の限界を超えてきた日程表作成

鈴島様
鈴島氏

IT部門では、Eutopia活動の一環として、日程管理の標準化と統合化が進められていた。

--「Eutopia活動では、設計支援、製品情報、製造情報、生産物流、需給計画、顧客接点、これらバリューチェーン全体で収集された情報を経営情報として統合化します。これを実現する強化ポイントの1つに日程管理がありました」と田中氏は強調する。

設計でいえば構想設計があり、基本設計、詳細設計、生産設計、量産設計へと進む。上流工程で量産品質の作り込みのできる環境の実現が求められていた。これを担っている重要な設計力強化の1つが日程管理であった。

--「情報化推進部でより高い精度の日程管理を検討していたころです。全社的な方針と時期を同じくして、プリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部内から日程管理の相談が上がってきました。日程管理が手作業の限界を超えており、システム化したいというのです。2015年のことです」と、情報化推進部 課長 鈴島晃氏は振り返る。

河野様
河野氏

--「当時はExcelで日程表を作成していました。ワールドワイドで対象となる機種が数百種となり、その大日程が各要素管理部門におろされ中日程となり、さらに小日程が各現場で引かれます。小日程に至っては膨大な数になっていました」とプリンティングソリューションズ事業部 P企画設計部 部長 河野公博 氏は説明する。

--「大日程が変更されれば、それが中日程と小日程へと反映されます。その反映が正確なのか、またどれが最新なのか把握できない危険性がありました」と、課長 村上芳樹 氏も補足する。

--「機種数も年々増え、手作業の限界を超えていました。一覧性もありませんし、修正変更も追いつきません。プロジェクトリーダーのストレスにもなっていました」と、大日程作成を担当していたP企画設計部 シニアスタッフ 塩原恵子 氏も語る。

シャドウ機能を評価し『SynViz S2』の採用を決定

飯田様
飯田氏

情報化推進部では専用ツールの必要性を感じ、プロジェクト管理ツールの選定に着手、入手可能なツールの調査を開始した。日立ソリューションズ東日本の提供する工程管理・プロジェクト管理ツール『SynViz S2』の存在を知ったのは、2016年2月、ほぼ他社の製品に決まりかけていたころだった。

--「SEの方がプレゼンテーションで、当社のデータを使ってわかりやすく説明してくれたのが印象的でした。データ入力から画面表示、各種処理まで具体的に示してくれました」と鈴島氏は語る。

最終的に『SynViz S2』に決定した理由は3つ。1つ目はシャドウ機能だ。

--「今まで大きな課題となっていたのは大日程・中日程・小日程の整合性でした。シャドウ機能はこの課題を確実に解消可能と確信できました」とP企画設計部 飯田誠司 氏は訴える。

2つ目は操作性。Excelライクでなじみやすいと好評であった。

--「簡単に操作できると感じましたし、これなら社内に容易に浸透できると思いました」とP企画設計部 課長 中山悟 氏は認める。

中山様
中山氏

塩原氏も、「確かに、ガントチャートの見た目がExcelに似ていると感じました。Excelに使い慣れている方なら抵抗なく操作できると思いました」と補足する。

3つ目がアクティビティチャートと多段ガントチャート。

--「アクティビティチャートも便利です。関連する複数プロジェクトを跨がった日程管理ができるようになります」(中山氏)

--「多段チャートでは大日程や中日程など、関連するプロジェクトを複数表示し、整合性を確認しながら日程調整ができます」(鈴島氏)

さらに、河野氏は、--「Webブラウザで稼動する点も評価しました。他社のツールはクライアントへのインストールが必要で、利用者が数千人になると大変な負荷になります」と指摘する。

ツールを選定する最後の会議で『SynViz S2』が逆転で採用と決まった。
2016年3月末のことである。

試行導入でスモールスタート、2017年度から本稼働

小林様
小林氏

年度が明け、2016年4月から開発に入り、P企画設計部の一部業務で試験的に利用を開始したのは翌2017年3月からのことになる。この利用状況を現場のリーダーに確認し、同年6月からロボティクスソリューションズ事業部門で、同年11月からP企画設計部門全体で、本稼働を開始した。

--「開発に大きなハードルはありませんでした。既存環境に手を加える必要もありません。マニュアルに首っ引きになることもなく、これも『SynViz S2』のメリットでしょう」と、鈴島氏は微笑む。

『SynViz S2』は日程管理に特化したツールであり、業務プロセスの変更はともなわない。Excelを利用していた部分をそのまま『SynViz S2』に置き換えたといってもよい。現場社員に導入説明は必要であったが、大がかりなトレーニングは実施していない。

--「操作の利便性を上げるために、ファイル名から日程表を呼び出すほかに、機種名から『SynViz S2』に入ることができるようにしました」と情報化推進部 シニアスタッフ 小林哲也 氏は加えた機能を説明する。

さらに、大日程、中日程、小日程の連携機能をアドオンで加えた。

--「これは現場の方からのリクエストです。これにより日程表の整合性を間違いなくとることができるようになりました」(小林氏)

日程表の調整とリソース管理の負荷を解決

宮本様
宮本氏

『SynViz S2』は予想どおり、ほとんど抵抗なく、現場に浸透していった。その評判を聞いて、他部門から使わせて欲しいとリクエストが来るほどである。

--「操作性はExcelに似ていてなじみやすい。それでいて今まで困難だった日程表の整合性などの課題を解決しています」と、河野氏は『SynViz S2』を評価する。

『SynViz S2』の効果はロボティクスソリューションズ事業部 エキスパート 宮本博幸 氏も認める。

--「日程表は大日程を作成して終わりではありません。中日程があり、小日程があります。これらを整合性をとって調整しなければなりません。これが『SynViz S2』のシャドウ機能で驚くほど楽になりました」ロボティクスソリューションズ事業部ではリソース管理機能も活用している。

--「どうしても特定の人物、いわゆるキーパーソンに業務が集中しがちです。しかし、『SynViz S2』では複数のプロジェクトを横串で確認できます。山積みと山崩しで無理のないよう負荷分散できるような活動を計画しています。」と、宮本氏は語る。

リソース管理は作業者だけではない。限られたラインや工具などの設備とプロジェクトの進捗を確認し、ボトルネックも解消できるようになった。

塩原様
塩原氏

--「人や設備の取り合いがなくすことを計画しています。」(宮本氏)

大日程、中日程、小日程の整合性がとれるようになったことをP企画設計部でも高く評価している。

--「アドオンで連携機能を加えたことで、日程表の不整合をなくすことができるようになりました。最新の日程表を探すというムダな時間も不要になりました」(中山氏)

--「『SynViz S2』は、プロジェクト管理責任者の会議/日程検討会議でも活躍しています。プロジェクターでガントチャートを映して質問にピンポイントで説明でき、その場での調整・検討がスムーズにできるようになりました」(塩原氏)

全社へ、さらにはワールドワイドへ展開

村上様
村上氏

2018年6月現在で、ユーザー登録数は6,000人、1日のログイン数250人~300人、同時アクセス数はピーク時50人となっている。それでは、日立ソリューションズ東日本に対する評価はいかがだろうか。

--「一般にパッケージは業務フローの変更など、使う側がパッケージに運用を合わせることを求められることが多くあります。しかし、日立ソリューションズ東日本はできないことでも代替案を示してくれ、好感が持てました」と、飯田氏は語る。

--「運用上の困りごともスピード感を持って対応いただいております。密にコミュニケーションできるので大変助かっています」と、小林氏も補足する。

--「現在は設計部門が中心で利用していますが、製造部門での展開を進めています。それに適した機能の充実を次回のバージョンアップでは期待しています」と村上氏は希望している。

河野様

最後に今後の展望をお伺いした。

--「販売店も含めた情報の共有に活用していきたいと考えています」と、宮本氏は答える。

--「製造部門を含めた全社はもちろん、ワールドワイドでの活用もすでに始まっています。海外の設計部隊と同じ情報を見ながら作業できます」と、河野氏は広がっている『SynViz S2』の展開を紹介する。

セイコーエプソン様の垂直統合型ビジネスモデルの推進を、『SynViz S2』が日程管理の側面から強力に支援している。

多数同時進行するプロジェクトの日程管理システムとしてSynViz S2を導入したところ、コストの40%削減を実現できました。情報化推進責任者とプロジェクト管理リーダーへのインタビューを通じ、成功の秘訣を探ります。

YouTube:03分51秒

※上記の画面で動画が再生できない場合は、以下をクリックしてください。

お客さまプロフィール

社名

セイコーエプソン株式会社

創立

1942年5月18日

本社

〒392-8502 長野県諏訪市大和三丁目3番地5号

資本金

532億400万円

従業員数

連結76,391名/単体12,502名 (2018年3月31日現在)

事業内容

プリンティングソリューションズ事業
ビジュアルコミュニケーション事業
ウエアラブル機器事業
ロボティクスソリューションズ事業
マイクロデバイス事業
その他事業

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