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日立ソリューションズ東日本

第5回「欠品予備群をなくし即納率を高めながら過剰在庫を防止する方法」

在庫管理・需給調整の方法コラム

在庫担当者の最も恐れること、それは「欠品」です。営業担当は欠品を許しませんし、企業にとって機会損失になります。在庫担当者は知恵を絞り時間を費やして、欠品をなくす努力を続けています。そんな在庫担当者を支援し、早く確実に欠品予備群を見つけ出し、即納率を向上できないものでしょうか。

また、すべての在庫品目に一律に目を配らせるのではなく、重点品目に絞って効率的に欠品予備群を把握する手段はありませんでしょうか。

欠品回避に関する2つの課題

業種や在庫品目によって、欠品に対する温度差は異なります。例えば、欠品を問題視する在庫品目にサービスパーツがあります。製品購入後の修理に素早く対応しないと、お客様が業務を遂行できなくなるからです。例えば、バスやトラックが故障したままでは、運輸業が成り立ちません。サービスパーツがないことでお客様満足度が低下すると、本体製品のリピート購入に結び付かず、本業にも影響します。

課題1:欠品予備群を素早く確実に見つけられない、事前に把握できない

欠品予備群を見つけるのは不可能なことではありません。適切に安全在庫を設定して、リアルタイムに監視することで、欠品になりそうな在庫を把握できます。

しかし、エクセルなどに頼っていると、発見に手間と時間がかかります。エクセルは在庫専用のアプリケーションではありませんので、設定にも時間がかかりますし、習熟も必要となります。

中には帳票形式でプリントアウトし、担当者が1枚1枚にチェックする職場もあるようです。働き方改革が叫ばれている今、人に依存しない素早い確認方法はないのでしょうか。

課題2:欠品チェックを効率化できたけれどももぐら叩き状態で負担が大きい

欠品予備群や過剰在庫の確認が効率化できたとはいえ、理想は自動的に適正な在庫量を維持できることです。欠品予備群を見つけて対処するだけでは、抜本的な解決にはなりません。1つ1つの品目に対処していたら、対処している間に、別の品目で問題が発生し、また対処しなければならなくなります。まさにもぐら叩き状態です。

このようなモグラ叩きから解放され、在庫担当者の負荷を減らしながら、在庫を適正化する手段はあるのでしょうか。

欠品や欠品予備群をいち早く発見・把握する 『SynCAS PSI Visualizer』

このような欠品回避における2つの課題を解決するのが『SynCAS PSI Visualizer』。その理由をご紹介しましょう。

理由1:大量の品目でも欠品、欠品予備群、過剰在庫を自動抽出できるから

『SynCAS PSI Visualizer』なら、問題在庫アラート条件を設定することで、欠品、欠品予備群、過剰在庫を色で強調表示し、炙り出しが可能なため、問題在庫品目に注目し対策を検討できます。

また、リスト形式で一覧表示することも、問題在庫品目だけをフィルタリングすることもでき、危険な兆候を見逃すことがありません。

在庫管理エクセル表

理由2:在庫管理区分を見直し適正在庫を維持できるから

『SynCAS PSI Visualizer』は大量の品目があっても、在庫管理区分を設定し、即納率(サービス率)や発注方式などの在庫管理基準を区分ごとに検討することができます。これにより、もぐら叩き状態を回避することが可能です。

例えば、在庫管理区分を、よく出る品目(下図Aランク:売上の6割)、そこそこ出る品目(下図Bランク:売上の3割)、あまり出ない品目(下図Cランク:売上の1割)の3つに分類します。

在庫管理エクセル表

分類したら、各ランク別に即納率の目標を決めます。例えば、Aランクの品目はよく出る品目ですので即納率は99%を目標にします。よく出る品目なので在庫も余裕を持たせておく必要があります。Bランクの品目は、そこそこなので、Aランクほどの即納率は不要です。90%くらいを目標に在庫を管理します。そして、Cランクの品目は、あまり出ないので、即納率は80%と低く設定します。さらに、Cランクの中でも受注頻度が少なく、重要度の低い品目は、常備品から、都度発注品への切り替えを検討をしてもよいかもしれません。

このように区分に分けて即納率を管理しなければ、全品目一律で即納率を設定することになります。そうなると、Cランクの品目でも高い即納率が必要となり、過剰在庫になってしまう可能性があります。逆に一律低い即納率を設定すると重要なAランクの品目で、欠品が発生してしまう可能性もあります。

まさにモグラ叩きのように、様々な問題が発生する可能性があるのです。だからこそ、区分に分けて在庫管理基準を管理する必要があるのです。

『SynCAS PSI Visualizer』は大量の品目があっても、在庫管理区分の設定や区分別の在庫管理基準の決定を手助けしますので、需要と在庫のバランスの調整が行い易くなります。

さらに、アラート機能と併せて活用することで、より効果的に、効率よく過剰在庫を減らしながら即納率を高めるといった在庫管理が実現できるようになります。

次回のコラム

第6回 在庫管理・需給調整の方法「在庫推移を活用した部門間での販売計画・生産計画の調整方法」

『SynCAS PSI Visualizer』の詳細資料

ご紹介した『SynCAS PSI Visualizer』の詳細な資料は下記よりダウンロードできます。可視化して在庫削減に成功した企業の事例などもございますので、ぜひお気軽にお申込みください。

SynCAS PSI Visualizer
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