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古来、縄文(BC1万数1000年-BC数100年)から弥生(縄文-AC数100年)で狩猟生活から農耕生活に社会が変遷する過程で、住居・食料・衣類・器類・武器・武具などが発展するにつれ、それらの保管・移動にともなう「物流」らしきものが派生的に生まれた事。その痕跡が見て取れるのは漢字伝来以降、文字の記録が存在する奈良時代・平安時代あたりからの事。
「なんと(南都・710年)すてきな平城京」、「鳴くよ(794年)うぐいす平安京」の例の、アレだ。近年多数出土した木簡(木や竹の短冊)の記述をみると、当時の土木建築工事の人工(にんく)、資材の在庫(出納記録・倉札)などの管理にこれらを利用し、職人への支払管理にも使われていたようだ。在庫管理の原型はこのあたりで始まったのかもしれない。
ちなみに、かの正倉院(756年)の宝物には数十点木簡がついているようだ。宝物に在庫管理用の棚札がついていたのかと思うと、親近感がわいてくる。現代ならばバーコードやICタグをつけ、直ぐさまにでも管理できるところだが、当時は高貴なお方から「アレはどこだ?」と尋ねられると、倉番が台帳と木簡を突き合わせ「はっ、これココに!」とやっていたのだろうか。
閑話休題、社会インフラとして物流が我が国の物流発展の契機となったのは安土桃山時代。
異論はあるだろうが、契機のひとつは今川・織田・豊臣の頃、経済の規制緩和として行われた楽市楽座である。関所の撤廃・桝の統一、武力から経済力への政策転換など、経済の観点では単位の統一、自由な通行、そして鎌倉時代から続く排他的な独占組織「座」の解体により、流通と物流の基盤が次第に構築されていったものと推測される。
その後、関ヶ原以降、戦後の復旧と復興を経て江戸時代には五街道整備、一里塚・宿場・伝馬・内航船・飛脚制度、切手(一種の信用手形)、先物取引、両替、口入れ(人材紹介・派遣)整備等々、現代のビジネスにも通ずる世界にも類のない極めてシステマチックな社会システムや物流システムの原型が、封建社会と言われるこの時代、世界に先駆けて作られたことには大いに驚かされる。
「菓子切手」イメージ図
「飛脚便り」のイメージ図
一般に通販はアメリカのモンゴメリー社が1872年に開始したとされるが、我が国ではそれ以前に、冨山の薬売り(1450-60年くらい、顧客管理・信用取引)のしくみや、飛脚(飛鳥時代から)と切手(蔵預かり切手・豊臣時代)を利用した配送と代金回収の仕組みが独自に成立していた。
古典落語にも登場する四つ目屋(日本最古の某品物ショップ)の先祖は、明応年間(1492-1501)長崎にわたり、その子孫が寛永年間(1624-1645)に江戸で開業。その後も店は続き、江戸買物独案内(1824)によると「諸国御文通ニテ御注文之節は箱入封付ニいたし差上申す可く候,飛脚便リにても早速御届申し上ぐ可く候」とある。米国に先駆ける事、50年!恐るべし、日本の通販!!先人が構築した物流基盤あっての通販。日本人は通販が大好きだ。
古典落語「四つ目屋」イメージ図
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