在庫管理・在庫削減なら「SynCAS PSI Visualizer」
【 需要予測と在庫可視化で効果倍増!在庫削減の基本ノート 】【 価格や見積もりについてのお問い合わせ 】
在庫管理は高度なノウハウが求められる職務である。担当者のスキル、カンや経験に頼る部分も多く、在庫の数が膨大になり、管理する担当者も大勢になると、マネージャ層が管理できるレベルを超えてしまう。欠品や過剰な廃棄が生じて、初めて問題として認識される。
そこでパナソニック コネクト株式会社 様が導入したのが、日立ソリューションズ東日本の生販在調整・在庫可視化ソリューション『SynCAS PSI Visualizer』であった。同社のサービスパーツ部では補修部品の受発注業務や倉庫管理業務を行っているが、倉庫在庫部品の品番数は15万点強、関連する部内人員総数は100人を超え、部品在庫の全体像を俯瞰して管理できるツールが求められていた。
直感的に操作できる、リーズナブルな価格、レンタル試用ができる点などを評価して、採用を決定。現在では、CNS社全体での活用を視野に入れ、グローバルでの採用を推進している。
【写真右】サービスパーツ部 部長 木村 雅典 氏
【写真左】サービスパーツ部 企画課 課長 山口 徹也 氏
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木村氏
日本を代表する総合エレクトロニクスメーカー パナソニック。同社はカンパニー制を採用しており、その4社がアプライアンス社、エコソリューションズ社、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社、そしてコネクト社から成る。
--「コネクト社は、グループ全体のBtoBソリューション事業の中核を担っているカンパニーです」と、同社 サービスパーツ部 部長 木村雅典 氏は説明する。
「コネクト」とはIoTに代表されるような「つなぐ」ことを意味しており、「航空」「製造」「エンターテインメント」「流通」「物流」「パブリック(公共)」分野向け機器の開発、製造、販売を提供している。サービスパーツ部は上記の内、「エンターテインメント」「流通」「物流」「パブリック(公共)」の4分野の補修部品を管理しており、小さいものはネジ1本から、大きなものは100インチの液晶ディスプレイにまで及ぶ。
--「製品の品質は納品で終了ではありません。もしもの故障の際の素早い修理対応も品質の1つで、BtoBソリューション事業では寧ろこうしたサービスが差別化に繋がることも少なくありません。その一翼を担っているのがサービスパーツ部です。いかに素早く修理しお客様にお渡しするかでお客様の満足度が向上し、次の受注につなげることができます」と木村氏は強調する。
山口氏
サービスパーツ部の販売件数は九州拠点も合わせると年間50万件に及ぶ。拠点となる倉庫が関西と九州にあり、管理対象となる在庫部品数は15万点を越える。調達から管理まで、修理部品に関わる部門人員は全体で100名を超える大部隊だ。
製造が終了しても、一定の保証期間内は部品を確保していなければならない。その間、欠品はお客様に対する信頼を失うことになり、決して許されない。かといって過剰な在庫は事業収益やキャッシュフローを圧迫し部品の廃棄にもつながる。補修部品であることから、需要を読むことも難しい。
--「現場の担当者はすべてスペシャリストで、独自のノウハウや経験を持っており、自分の担当範囲に精通しています。しかし管理部品数が多いため、管理者が全体の取り組み状況を把握することが困難でした。早急に解決しなければならない課題だと痛感していました」(木村氏)。
解決には時間と人手が必要だった。
本格的に着手できるようになったのは2015年4月、同部 企画課に山口徹也 氏が配属されて来てからである。
--「当初は内製も検討しましたが、さすがにハードルが高い。パッケージがあればとWebで検索を開始しました。ここで見つけたのが日立ソリューションズ東日本の『SynCAS PSI Visualizer』です」と、山口氏は振り返る。
--「『SynCAS PSI Visualizer』のLocatorのシンプルで分かりやすい視覚効果にハッとさせられ、日立ソリューションズ東日本のテクニカルレポートを見て、探していたのはこれだと直感しました」と、木村氏も語る。
在庫管理分野のシステム化は定着しているとはいえず、表計算ソフト等で管理をしている企業も多いのが現状だ。
それでも、競合する製品はいくつかあった。
--「ビジュアル化されたわかりやすい画面構成はもちろん、パッケージでリーズナブルな価格であることが魅力でした。他社にはコンサルも含めた大がかりなソリューションもありましたが、求めているものとは異なりました」と、木村氏は採用の理由を語る。
--「PCサーバ1台用意すれば、ユーザー部門主体で容易に導入できるパッケージであると感じました。そこで、まずはレンタルで試用することにしました。また、導入に際しては関西エリアの販売代理店をしているNCS&Aにサポート頂きました」(山口氏)。
2015年12月からレンタル環境でデータベース構築評価を開始、効果を確認し2016年4月ライセンスの正式購入に移行した。
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導入当初はシンプルな使い方であった。月に1回、基幹システムから部品データをダウンロードしデータベース化。それに新規に購入した部品(Purchase:調達)と出荷した部品(Sales:販売・出荷)のデータを入力し、データベースを更新して、現在庫(Inventory)を確認するところから始めた。
SKU(Stock-keeping Unit:在庫管理最小単位)一覧からLocator機能を開いて在庫に問題がないか確認していたが、使っていくうちに新たな機能要求も発生する。
--「当初は現時点での部品在庫数しかわかりませんでした。しかし、発注しているがまだ入荷されていないもの、受注しているがまだ出荷できていないものもわかるようにして欲しいなどの要求がありました。これに応えて、実績だけではなく計画も表示できるように機能強化しました」(山口氏)。
在庫計画、出荷計画、生産予定の表示機能を利用し、要求に応えた。
2016年10月には大幅に機能強化し、それまで門真市の拠点でしか使っていなかったが、九州拠点へ拡大。同時にPCサーバからクラウドに移行した。これにより部門の全在庫を管理し、関係者全員が自席のPCから在庫状況が確認できるようになった。
--「それまで、マネージャ層は現場の需給調整の状況を簡単に把握することができませんでした。調達の購入申請伝票が回ってきても、承認可否の判断データが手元にありません。調達担当者を信じるしかないのですが、担当者によって経験やノウハウも違い、判断根拠も個人の視点や想いに依存するケースが多かったと思います。しかし『SynCAS PSI Visualizer』があれば、担当者に依存せず、同じ視点で在庫の動きを時系列で見える化できます。『SynCAS PSI Visualizer』はマネジメントツールとして大変優れています」と、木村氏は評価する。
部門のマネージャは在庫データの適切な管理をしたいと考えても、これまでは限界があった。しかし、『SynCAS PSI Visualizer』によって、俯瞰して全体像を浮き彫りにすることができる。管理職が在庫状況を完全に把握していることで、現場担当者も気を抜くことができない。
--「マネージャクラスの意識が大きく変わり、指示が明確になってきたと思います」(木村氏)。
『SynCAS PSI Visualizer』はビジュアルに全体像を把握して、それらをPowerPointなどに貼り付けて、プレゼンテーション資料とすることも容易だ。説明用資料の作成にも適している。
--「社内やグループ会社の部品需要先へ現状を説明することも簡単になり、納得を頂けるようになりました。在庫の担当者に必要な部品在庫の動向を一覧にして渡すこともできます」(山口氏)。
--「定量的な効果としては部品在庫の減少があります。2016年10月と2017年2月を比較すると、需要予測ツールと組み合わせて、改善取り組みを開始した対象部品のトライアル結果で8割減少傾向を確認できました」(木村氏)。
現在視野に入れているのがワールドワイドな『SynCAS PSI Visualizer』による全部品在庫の見える化と適正化だ。メーカーとして同社があり、日本も含め全世界に販社があって、そこからエンドユーザーに製品が提供される。補修や修理も販社が窓口となる。このため、販社も補修用の部品在庫を抱え、頻繁に発生する修理などには、迅速に対応できる体制となっている。
しかし、地域や販社によって温度差もあり、欠品の発生が多くお客様にご迷惑をかけることや、逆に多くの在庫を抱えて販社が困ることもあり、長年の課題となっている。
--「これをなくすために、全世界の部品在庫の見える化と適正化を進めたい」と、木村氏は構想している。
「全部品在庫をガラス張りにして、国内から管理できるようにしたい。」木村氏は販社向けに『SynCAS PSI Visualizer』のデモンストレーションを作成して、PRを繰り返している。
一方、利用者からのリクエストが多く、機能開発に追われている山口氏は、
--「要求が多いということは、それだけ皆さんに使われていることであり、開発者冥利に尽きます」と、微笑む。見つけ出したい部品在庫の抽出方法や検索方法のリクエストが多く出ており、日立ソリューションズ東日本にも提案を要求している。
最後に、木村氏に在庫管理システム構築のアドバイスをお訊きした。
--「まだ人手に頼っているところが多いのではないでしょうか。属人化された閉ざされた技術に頼っていてはマネジメントできません。システム化が必要です。誰にでもできるようにガラス張りにしなければならず、それを可能にするのが『SynCAS PSI Visualizer』なのです」と断言した。
社名 |
パナソニック コネクト株式会社 |
---|---|
設立 |
2017(平成29)年4月1日 |
本社 |
〒571-8054 門真市松生町1番15号 |
従業員数 |
約26,000名 (2017年4月1日現在) |
事業内容 |
「航空」「製造」「エンターテインメント」「流通」「物流」「パブリック(公共)」分野向け機器の開発/製造/販売、並びに、SI/施工/保守・メンテナンス、及び、サービスを含むソリューションの提供 |
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