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「在庫可視化の効果が見えない」「世界で勝つ日本企業のSCM力」オンラインセミナーレポート

SCMシステム「scSQUARE」

開催概要

2026年2月5日、サプライチェーンマネジメント(以下SCM)実務者向けに2つのオンラインセミナー「なぜ在庫可視化だけやっても効果を実感しにくいのか ~成果を出すために確認しておきたい4つの観点~」「なぜ日本企業は世界SCM競技会で上位独占できたのか ~御社の実力がわかるスキルアセスメントの勧め~」を開催しました。

弊社では、需要予測・在庫可視化・生産計画などの計画系SCM業務を支援するソリューションに加え、SCM業務の現場で活躍する人財向けのSCM教育を提供しています。

今回のセミナーでは、

  • 在庫可視化を行っても効果を実感しにくい理由
  • 世界SCM競技会で成果を上げる企業に共通する人財育成や意思決定の考え方

といったテーマについて、ツールと人財・組織の両面から、SCM実務に役立つ情報をお届けしました。各セミナーの内容を簡単にご紹介します。

なぜ在庫可視化だけやっても効果を実感しにくいのか

主な内容

本セミナーでは、「在庫を可視化したものの、なかなか改善につながらない」という現場でよく聞かれる課題をテーマに、在庫可視化の効果を実感できない原因を分解し、その壁を乗り越えたお客様の実践事例をご紹介しました。
また、長年多くのお客様にご利用いただいている弊社の在庫可視化ソリューション「SynCAS PSI Visualizer」のSaaS提供を開始したことも、あわせてご案内しました。

セミナーのポイント

在庫可視化を行っても効果を実感しにくい要因について、以下4つの観点で整理しました。

原因

解説

不十分な可視化範囲

可視化の範囲が、自社内・過去データにとどまっている (サプライチェーン全体や未来シミュレーションまで見えていない)

データの裏にある背景

データの裏に隠れている根本原因を把握していない (暗黙ルールや取引条件が判断に反映されていない)

あいまいな判断基準

在庫異常の判断基準が曖昧で、人によって対応がばらついている (「どの状態が問題か」が共通言語になっていない)

標準化されないプロセス

在庫改善プロセスが標準化されておらず、改善アクションにつながらない (報告して終わり、次の一手が決まらない)

これらを踏まえ、在庫可視化は「見るため」ではなく、判断とアクションにつなげるために設計することが重要であるという点を SynCAS PSI Visualizer の具体的な機能や活用事例を交えてお伝えしました。

参加者の声

参加者107名を対象に実施した事後アンケートでは、約96%の方から「参考になった」との評価をいただきました。
特に、「大いに参考になった」との回答が40%を超えており、在庫可視化や在庫最適化に対する関心の高さがうかがえます。
一方で、現状の取り組みに関する課題認識として、次のような声が多く見られました。

  • 在庫可視化への取り組みがまだ十分に進んでいない(約62%)
  • 在庫を適正化するための業務プロセス・ルール・責任体制が明確でない(約56%)

また、参加者からは以下のような感想が寄せられました。(抜粋・要約)

  • 可視化が目的化していたことに気づかされた
  • 在庫問題を構造的に捉える視点が参考になった
  • 自社の判断基準や業務プロセスを見直す必要性を感じた
  • ツール導入前にやるべきことが明確になった

これらの結果から、在庫最適化に向けては、在庫の可視化にとどまらず、運用体制や判断の仕組み作りまで含めた取り組みが重要なテーマであることが、改めて確認されました。

なぜ日本企業は世界SCM競技会で上位独占できたのか

主な内容

本セミナーでは、世界SCM競技会で日本企業が継続的に上位入賞している背景について、2年連続で上位入賞されている旭化成様をゲストにお招きし、お話を伺いました。
競技会への挑戦を通じて得られた学びや、実務・組織運営への効果、人財育成との関係性について、実体験を交えながらご紹介いただいています。
また、自社の実力を把握することの重要性に触れながら、弊社で提供を開始した「SCM・ERPスキルアセスメント」の概要についてご紹介しました。

セミナーのポイント

旭化成様からは、世界SCM競技会で上位入賞につながった取り組みとして、次のような点が共有されました。

  • DXオープンバッジプログラムを通じ、データサイエンス、データ分析等の教育が浸透している
  • 「SCM基礎コース」及び「ビジネスシミュレーション研修」を、SCMとS&OPの基礎・実践を学ぶ場として位置づけている
  • 世界SCM競技会を、上記研修を踏まえた更なる実践力向上へ向けた取り組みとして位置づけている
  • DX推進部門は、経営、マーケ、製造、データ分析等多様なキャリアや立場のメンバーで構成され、チーム編成にも活かされている

こうした取り組みが、SCMの技術向上につながり、総合力が試される競技会の場における結果につながったことが示唆されました。
以上から、世界水準のSCM技術を発揮するためには、戦略策定から全体最適に至るまでを支える多様な知見と、それらを結集するチーム力が重要であることが改めて浮き彫りになりました。

最後に、時間・コスト面から、世界SCM競技会への参加が叶わない方向けのSCMの知見を客観的に評価する手段として、「SCM・ERPスキルアセスメント」プログラムをご紹介しました。

参加者の声

参加者44名を対象に実施した事後アンケートでは、約82%の方から「参考になった」との評価をいただきました。
また、参加者からは以下のような感想が寄せられました。(抜粋・要約)

  • 世界SCM競技会という取り組みを初めて知った
  • 人財育成と実務成果がどのようにつながるのか理解できた
  • 自社の実力を客観的に測るという考え方が参考になった

これらの声から、自社におけるSCM教育の取り組みについて改めて考える機会となったことがうかがえます。

まとめ

今回のオンラインセミナーを通じて、SCMの成果を左右する要因は、ツールの有無や個々のスキルだけではなく、「判断の仕組み」や「人と組織の育て方」にあることが改めて明らかになりました。本セミナーが、皆様のSCM業務の改善や取り組みに少しでもお役に立てば幸いです。
今後も日立ソリューションズ東日本は、判断の仕組み作りと人財育成の両面から、SCM業務の継続的な改善に貢献してまいります。

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