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日立ソリューションズ東日本

日本ゼオン株式会社様 日本ゼオン株式会社様

日本ゼオン株式会社 様

供給計画業務を統合し迅速な意思決定を支援する
統合供給計画ソリューション「scSQUARE ISP」

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製品に関するお知らせ

製品名は、インタビュー当時の製品名を記載しております。
「SynPIX」および「LoadCalc」は現在、後継製品「scSQUARE ISP」に移行しています。

設備、原料、時間、人材などのリソースを最大限に活用して、製品を求められる期間内により安価に製造する。
製造業にとって、生産計画は生命線であるといっていい。そして、それは一部の担当者に閉ざされたものではなくて、社内で共有し、多方面から確認できなければならない。この考えから、合成ゴムのリーディングカンパニー日本ゼオン様では、日立ソリューションズ東日本の提供する需給計画・生産計画ソリューション「LoadCalc」を導入した。
同社において「LoadCalc」は著しい効果を発揮し、グループ内での横展開が進められている。

導入のポイント

  • 工場ごとに異なる生産計画システムの統合と刷新が課題
  • 充実した機能とノウハウで「LoadCalc」を採用
  • 社内4工場への導入とグループ内での横展開

導入の効果

  • 全社一元的な生産計画の見える化と共有化
  • 生産計画の立案時間と精度が大幅に向上

日本ゼオン株式会社 様インタビュー

日本ゼオン株式会社 情報システム部 SCM運用グループ グループ長 内山健二 氏
日本ゼオン株式会社 情報システム部 SCM運用グループ 石谷光司 氏

石油化学事業のリーディングカンパニー

高機能樹脂の光学部品用途例

日本ゼオン様は、日本では初めての塩化ビニール樹脂メーカーとして1950年に創業。1959年には合成ゴムの量産に着手するなど、日本の石油化学事業の先駆者である。現在でも特殊合成ゴムでは国内トップクラスのシェアと技術力を誇っている。
最近では、携帯電話のプラスチック製カメラレンズや液晶画面などに使われる高機能素材が成長著しく、こちらでも国内トップクラスのシェアを持っている。

--「特に、携帯電話で使われているプラスチック製のカメラレンズはほぼ独占となっており、高機能素材分野の成長には今後も期待しております」と、情報システム部 SCM運用グループ グループ長 内山健二 氏は語る。

他にも香水やシャンプーなどに使われる合成香料など、さまざまな分野にNO.1を持つ。
同社の製品は、自動車や船舶用部品、電子・電気、食品・食品雑貨、医療・医薬品、日用品、携帯電話、住宅・建設材料など、幅広い分野で使用されている。

既存生産計画システムの統合と刷新が課題に

日本ゼオン株式会社 様インタビュー

日本ゼオン様では、2001年10月に基幹システムをSAP R/3に刷新し、財務会計(FI)、管理会計(CO)、販売管理(SD)、生産管理(PP-PI)、プロジェクト管理(PS)、購買・在庫管理(MM)、品質管理(QM)等を稼働させている。
そして同社で次に課題となったのが生産計画であった。

--「生産計画は工場によって異なるシステムを構築しており、それらがすでに老朽化していました。これらのシステムの再構築を行うとともに、全社的な一元管理が課題となりました」と、内山氏は指摘する。

例えば、ある工場ではオフコンのハードウェアにCOBOLで構築したソフトウェアが入っていた。すでにハードウェアは生産中止されており、ソフトウェアのメンテナンスも困難になっていた。
また、パッケージやAIツールで構築したものもあったが、やはりメンテナンスが課題となっていた。そこで基幹システム刷新に続いて、各工場の生産計画システムの再構築に取り組むことになった。

新生産計画システムの要件

新生産計画システムにはいくつかの条件があった。
1つ目は工場ではもちろん、本社の需給管理担当とも、情報を共有できること。全社的な生産計画の共有と見える化を目指していた。
2つ目は製造工程におけるバッチ処理と連続処理のいずれにも対応していること。
化学反応には反応器で1回ごとにまとめて反応させるバッチ処理と、反応器に連続的に原材料を投入して反応させていく連続処理がある。そのいずれにも対応していなければならない。
3つ目が豊かな表現力。化学プラント特有の複雑な製造工程、生産順序やクリーニングなどの多様な制約をガントチャート上でわかるようにしたかった。
導入する生産計画システムには、これに対応する豊かな表現力が求められた。

充実した機能とノウハウで「LoadCalc」を採用

日本ゼオン株式会社 様インタビュー

これら要件に対応する製品を求めて、同社ではケミカル用の生産計画パッケージのフィット&ギャップを開始する。
その上で採用されたのが、日立ソリューションズ東日本の提供する需給計画・生産計画ソリューション「LoadCalc」であった。

--「バッチ処理や連続処理の制約条件を考慮した工程表現ができる表現力など、我々の求める機能を網羅していました」と、情報システム部 SCM運用グループ 石谷光司 氏は「LoadCalc」の充実した機能を認める。

--「基本機能が備わっていれば残されるのは金額と納期。金額は申し分ありませんでしたし、我々が求める納期に対応できると答えたのは日立ソリューションズ東日本だけでした。確かに、それだけのノウハウと優れた技術力を持っていました」と、内山氏も振り返る。

「LoadCalc」に決定したのは2002年12月。翌2003年10月から川崎工場でテスト稼働。11月からは本稼働している。

社内各工場でも稼働を開始

引き続き、徳山工場では2004年1月から稼働を開始している。

--「川崎工場のほか徳山工場、高岡工場、水島工場への導入を当初から考えていました。このため、パッケージ選定の頃からこの4工場の担当者を集めて相談していました。全社の生産管理を一元管理したいからです」と、内山氏は語る。
ちなみに高岡工場では2004年11月から、水島工場ではやや遅れて2006年5月からの稼働となっている。

--「水島工場では生産計画自体がシステム化されておらず、表計算ソフトで行っていました。これもあって"文化を変える"レベルからの説得が必要で、導入に時間がかかりました」(石谷氏)。
さらに、2006年にはグループ会社(当時も含め)3社にも「LoadCalc」が導入されている。

--「グループ会社にも順次SAP R/3が入っています。その後を追うように生産計画システムの導入を進めてきました」(内山氏)。
さらには、ガントチャートを用いた生産計画に適さない工場に対しては、日立ソリューションズ東日本の提供している「SynPIX」を導入している。

徳山工場全景(山口県・周南市)
徳山工場全景(山口県・周南市)

統合生産センター(岡山県・水島工場)
統合生産センター(岡山県・水島工場)

システム導入後の効果

新システムが稼働して、生産計画の立案時間と精度が大幅に向上した。その管理も容易で、例えばマスター管理はすべて表計算ソフトでできる仕組みとなっている。
例えば、水島工場では、生産計画の立案は熟練した現場担当者に限られていたが、「LoadCalc」導入後は生産計画未経験の社員でも可能となった。操作も標準化され、業務の引継ぎが容易となっている。
生産計画や関連するデータをダウンロードして、表計算ソフトを用いて集計や加工、グラフ化も簡単にできる。これによる報告書の作成もスピーディにできるようになった。

--「グループ会社へも導入されていまが、このデータ活用が大きな魅力と見えたようです」(内山氏)。
詳細な計画を網羅できるガントチャートなどのインターフェースも好評だ。

--「これで目的としていた生産計画の共有化と見える化が実現できました。工場で立案した計画に妥当性があるか、判断できるようになります。同じ画面を見て、議論できるのです」内山氏は語る。

これら「LoadCalc」導入効果は、順次各工場で導入が進められたこと、そしてグループ会社でも積極的に導入が進んでいることで、明快に証明できるだろう。
社内はもちろんグループ内で生産計画データを共有し、最大限のリソース活用を目指す日本ゼオン様。それを「LoadCalc」が支えている。

お客さまプロフィール

ゼオン様ロゴ

社名

日本ゼオン株式会社

設立

1950年4月12日

本社

〒100-8246 東京都千代田区丸の内1-6-2
新丸の内センタービル

資本金

242億円

従業員数

【連結】2,882名(2009年3月末)

ホームページアドレス

https://www.zeon.co.jp/

総合開発センター10号館
総合開発センター10号館(神奈川県・川崎市)

同社の社名「ゼオン」は、ギリシャ語の大地(ゼオ)と永遠(エオン)の意味を持つ合成語であり、文字通り「大地」から原料を得て「永遠」に栄えることを企業理念とし、世界に誇りうる数々の独創的技術により、60年に及ぶ歴史を歩んでこられた化学企業です。
その独創的技術から誕生した製品は、自動車産業の発展に寄与し続ける特殊合成ゴムや、地球環境に貢献する省燃費タイヤ用合成ゴム。
米国学会、日本の環境大臣より受賞されたエッチングガス「ゼオローラ®」。液晶テレビ用の光学フィルム「ゼオノアフィルム®」等々、私たちの暮らしに欠くことのできないさまざまな製品となって活躍しています。一方、化学工業におけるすべての生産のキーワードは「安定・安全」。
そのために日本の化学工業の先陣をきって革新的な生産活動に取り組み、このほど画期的な「IPC:統合生産センター」を完成させました。
技術の日本の伝統を次世代に継続すべく最新のIT技術を駆使し、生産現場を革新的に変貌させた生産システムが大きく注目されております。
研究開発における充実振りも見逃せません。
川崎市の総合開発センターに完成された10号館(右写真)では新しい時代の新しい技術、製品開発に取り組む若い研究員のエネルギーに大きな期待が寄せられています。ゼオン様のこれからに注目いたしましょう。

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