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日立ソリューションズ東日本

コープ東北サンネット事業連合 様

データ整理のスタンダード「ecoMinder/FE」

コープ東北サンネット事業連合様

オフィスで使用されるファイルは日々増加し続けており、それに伴うファイルサーバ容量の圧迫が発生するとハードウェアの増強検討が必要になる。同時にバックアップにも時間がかかるようになり、業務に影響が出る。だからといって、ファイルサーバのリプレースやストレージの追加購入には膨大な費用がかかるし、運用面の負荷も増大する。
そんな中、可能な限り現状のファイルサーバを延命し、コストを抑え、運用の負荷も軽減したいと考えていた、東北地方を基盤とする生活協同組合連合会 コープ東北サンネット事業連合(以下、サンネット)様が導入したのが、日立ソリューションズ東日本の提供するファイルサーバデータ配置最適化ツール『ecoMinder/FE』であった。
使っていないファイルを仕分け・分類することで、ディスク容量を減らしたり、バックアップ時間を短縮できる。ファイルの分析レポートやディスク容量削減のシミュレーションも可能だ。これにより、サンネット様はファイルサーバを新規購入する場合に比べ、約1/10の費用でサーバの継続活用と低価格ハードディスクの購入による運用を実現した。

導入の背景

  • オフィスで作成されるビジネス文書の急増
  • ファイルサーバの容量圧迫とバックアップ時間の増大
  • コスト削減のために新規投資の抑制

導入のポイント

  • 新規投資や運用努力の限界を解決するツール

導入の効果

  • エンドユーザーに負荷をかけず、ファイルサーバの課題を解決
  • 現状のファイルサーバ利用のレポートと今後の運用シミュレーションが可能

ファイルサーバデータ配置最適化ツール事例インタビュー小野寺様、月浦様
【写真左】システム部 開発1課 兼 情報活用・インフラグループ グループマネージャ 小野寺 公博 氏
【写真右】システム部 インフラグループ 月浦 雅章 氏

オフィスにおけるビジネス文書の急増

リーズナブルな価格で安全な商品をお届けする地域の「生協」。とりわけ東北地方においては、過疎化などにより「買い物難民」が問題となり、生協の重要性がますます高まっている。
この東北6県、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島の生協に共通する各種情報システムの構築と運用を担っているのがサンネット様である。さらに、商品の共同開発や共同仕入れも行っているほか、物流も担当し、2011年夏には新物流センターが稼働する予定だ。

東北6県の生協では、共有ファイルサーバを早くから使用しており、ユーザー数も2000人近くに及ぶ。サンネット様がこの共有ファイルサーバの運用・管理を担当してきたが、2009年10月、ストレージ容量が問題となった。
近年、Word・Excel・PowerPointなどのOffice系のソフトを利用して、独自ビジネス文書の作成が急増してきたのだ。Excelで販売データを分析するために、POSシステムから膨大な生データをダウンロードし、そのままファイルサーバの各自フォルダに保存する場合も多い。加えて、デジカメなどの普及により、ビジネス文書に画像ファイルを挿入する例も増えてきた。

--「ファイルサーバのデータが急増して、運用面レベルでは限界となってきました」と小野寺 公博 氏は語る。

ファイルサーバの容量とバックアップ時間の課題

ファイルサーバデータ配置最適化ツール事例インタビュー小野寺様
小野寺氏

--「各自のパソコンにデータを保存すると、セキュリティに不安があります。さらにハードディスクに障害が発生すると、貴重なビジネスデータが失われます。これもあって、エンドユーザーにはファイルサーバの利用を推奨してきました」(小野寺氏)

ファイルサーバは万全なセキュリティ対策が施されているため、データが失われる危険性はほとんどない。
そのような利点が認められて、ファイルサーバの利用者が増えてきたが、それにつれてストレージ容量が圧迫されるようになった。3テラの容量を二重化し利用していたファイルサーバだが、その空き容量が数十GBとなってしまった。

--「全てのファイルを遠隔地にレプリケーションしており、この処理に時間がかかります。毎日夜間に行っていますが、朝の8時、9時までかかるようになりました」と、月浦 雅章 氏は語る。

これまでも、同社ではほぼ2年ごとにサーバあるいはストレージの増強を行ってきた。だが、コスト削減の側面からも単純なハードウェアの増強ではなく、新たな対策が必要となった。

絶妙なタイミングで『ecoMinder/FE』の提案を受ける

ファイルサーバデータ配置最適化ツール事例インタビュー月浦様
月浦氏

対策の1つに、エンドユーザーの教育・指導が考えられる。当初、エンドユーザーにファイルサーバ上の不要なファイルの削除を求めたが、次第に効果が薄れてきた。コンパクトなファイル作成のテクニックもあるが、エンドユーザーから理解を得られない場合も多い。ILM(information lifecycle management)や、De-duplication(デデュプリケーション、非重複化技術)の採用もあるが、現状では逆にコスト高となる。
さまざまな模索を重ねているころ、日立ソリューションズ東日本から提案されたのがファイルサーバデータ配置最適化ツール『ecoMinder/FE』であった。

--「このようなツールの存在自体が驚きでした。ユニークな機能がそろっていますし、他のソリューションよりも1桁安い金額です」と、小野寺氏はほほ笑む。


--「『ecoMinder/FE』を活用すると、一定期間更新されていないファイルを、低価格なハードディスクに自動的に移動して、ファイルサーバのファイル容量を減らすという運用ができます。これはいい手だと思いました」と、構築を担当した月浦氏は語る。

不要ファイル移動システムの構築

ファイルサーバデータ配置最適化ツール事例インタビュー月浦様

『ecoMinder/FE』のために、新たに低価格なハードディスクを2台用意。それぞれ6テラで計12テラだが、

--「低価格とはいえRAID構造になっていますので、単体でもそこそこの信頼性はあります。このうち1台は遠隔地において、レプリケーションしています」(月浦氏)

サンネット様では、2年経過したファイルを新規に購入したファイルサーバに移動するよう『ecoMinder/FE』で条件設定。移動しただけではエンドユーザーからクレームが来るので、ファイルサーバにはショートカットのみを残すようにした。このショートカットを移動元に残すことができるのは『ecoMinder/FE』の特長の一つで、これにより利用者にファイルが移動したことを意識させない運用が可能になる。
構築とテストに1ヵ月ほどかけ、2010年3月から稼働を開始した。

--「エンドユーザーからの苦情はまったくありません。従来と同じように使っていただいています。ただ、移動したファイルは、ショートカットになるので、アイコンが多少変わります。それに対する確認が数件あっただけです」と、小野寺氏は説明する。

現在2日に1回の実行間隔で、ファイルの移動を実施している。

1/10の費用でファイルサーバを延命

ファイルサーバデータ配置最適化ツール事例インタビュー小野寺様

不要ファイルの移動機能が稼働してからファイルサーバの空き容量が400GB増えた。

--「ファイルサーバのレプリケーションも短時間で済むようになり、朝の8時9時までかかっていた処理が遅くても6時には終了しています」と、月浦氏は効果を語る。

--「2010年の3月にはすぐに効果が出て、これでおそらく1年は保つだろうと思いました」と、小野寺氏が語る。しかし、1年が経ち空き容量は減り、残り120GBになった現在、さらに新たな対策が求められている。



--「今は2年以上前のファイルを移動していますが、これを1年半前にする、さらには1年前にするということも考えられます。『ecoMinder/FE』には期間を変えると、どれだけ空き容量が増えるかのシミュレーションレポート機能もあり、大変便利です」(月浦氏)

--「システム部門にとって、コスト削減は永遠の課題です。限られた予算で、最大限の効果を常に求められます。そんな中にあって『ecoMinder/FE』は理想的な解決策でした。コストも運用も最小限に抑えて、最大限の効果を得ることのできるツールです」と、小野寺氏は『ecoMinder/FE』を高く評価する。

『ecoMinder/FE』は発売以来、多方面から引き合いがあり、業種・規模を問わず極めて多くの企業で利用されている。そしてそのほとんどが、サンネット様のように最小限のコストで最大限の効果をあげている。

お客さまプロフィール

ファイルサーバデータ配置最適化ツール事例インタビュー

社名

生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合

設立

1995年5月12日

本社

〒981-3112 仙台市泉区八乙女四丁目2番地の2

従業員数

182人

東北3県の生協による電算システムの一体化を目的に1992年に任意組織として結成。以降、共通事業へと業務範囲を拡大するとともに、他の3県も参加し、現在の組織となりました。「サン」は「太陽」のように明るいイメージ。「ネット」はネットワークの略で、手をつなぎ合う「協同・連帯」を意味します。今後も、共同購入事業の深耕、組合員へのサービス事業の構築などで幅広い「総合的な生活共同事業」を目指しています。

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