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日立ソリューションズ東日本

DR管理

デザインレビューの効率の良い
進め方と課題解決方法

「デザインレビュー(DR)」は、各工程における成果物を元に、品質/機能/コスト/納期/法令・規制など、次工程に進んでよいかどうかを判断する重要な工程です。関連部門・監査部門等多くの部署が関わるのが特徴です。近年、不正検査、欠陥製品、データ改ざんなど、製品に対するお客様の目はいよいよ厳しくなる一方です。デザインレビューの重要性は一層高まっているといえるでしょう。

開発期間の短縮を行いながら、同時並行の
開発プロジェクトの遂行が必要

熾烈な開発競争を生き残るために開発期間の短縮が強く求めれらていますが、そのためには下記の2つが重要となります。

  • 設計から製造までの様々な業務・プロセスを同時並行で行うコンカレントエンジニアリング
  • 製品開発の早い段階から様々な部門が関わり設計品質をあげるフロントローディング

しかし、複数の部門が初期段階から関与することになるため、管理が複雑になり、後工程で問題が発生した場合に大きな手戻りが発生します。そうならないように、各工程で十分な品質を確保することが重要であり、そのためには、「デザインレビュー(DR)」が非常に有効な手段になります。

製品不良の大半が設計起因

製品不良の大半が設計段階に起因していると言われています。例えば、特定の設計者に任せっきり(属人的)で仕様書の未確認承認による事故、設計変更時の影響の検討不足による事故などで、これらについては、事前に有識者の意見を聞き、設計に反映できていれば回避可能なものです。有識者の知見・過去の類似の開発プロジェクトの経験を、設計に反映するためにも、「デザインレビュー(DR)」の実施が不可欠です。

デザインレビューが
なかなかうまく進まない3つの要因・原因

しかし、デザインレビューがなかなかうまく進まないということをよく聞きます。その要因としては下記の3つの要因が考えられます。

要因1:コンカレントエンジニアリングによる部門間連携の負荷増大

デザインレビューをコンカレント化すると、様々な業務が同時並行で走り始めます。その結果、製品開発の期間を短縮し、量産まで早期に到達できますが、部門間の資料や日程などの情報共有が難しくなります。加えてデザインレビューを実施する上での部門間の調整の負担が増大します。

その結果、個別の情報管理が大量に発生し、共有メールが飛び交う・・知らぬ間に変更が発生する・・どの資料が最新かわからなくなる、、といった混乱が発生します。これでは、デザインレビューの全体像が掴めないだけでなく、必要な関係者に必要な情報が行き届かないと言ったことも発生するでしょう。

要因2:デザインレビューの形骸化

デザインレビューですが、適切に実施されていないケースがよく見かけます。審議テーマ(検討項目)を適切に展開できてていなかったり、資料の展開が遅れて事前の確認が不十分になったりします。加えて、必要な有識者のスケジュールが合わず参加しないこともしばしばです。デザインレビューは、品質の維持・向上のための取組であることの再認識が必要です。検討不十分な場合は再審議を行うことも必要になります。

また、デザインレビューは各工程を担当する主管部門によって、開催時期や内容が異なります。同じ部門によっても製品や担当者によって異なることもしばしばございます。そもそもデザインレビューを本業としている人はなく、ノウハウやルールは慣習として引き継がれてはいないでしょうか。チェックする観点が統一されていないと、毎回同じ問題が指摘されたり、あるいは防げたはずのものがそのまま見過ごされます。

要因3:デザインレビューのプロセスが煩雑で手間がかかる

デザインレビューを実施するためには、スケジュール調整や開催通知にはじまり、関係する情報の取り纏め、事前の資料配布、デザインレビュー当日の議事録作成など非常に手間がかかります。デザインレビュー終了後も「承認者のハンコリレー」が待ち構えています。ハンコリレーはデザインレビューで最も時間がかかる作業の一つです。

関係者が同じビル・フロアにいればいいのですが、離れた工場や研究所等にいることもあります。その人を訪ねても不在だったりするとハンコをもらえません。出張があると、その間ハンコリレーが止まります…。これら遅延が開発スピードに悪影響を与えます。

また、レビューの指摘事項の管理も行う必要があります。

このように、「部門連携の負荷増大」「デザインレビューの形骸化」「デザインレビューのプロセスが煩雑で手間がかかる」といった3つの要因で、デザインレビューを進めることの困難さにつながっていると言えます。

デザインレビューの3つの要因をどう解決すべきか?

では、デザインレビューの3つの要因をどう解決すべきでしょうか?その解決策の1つにSynViz S2、AppSQUAREを活用したデザインレビューソリューションがあります。なぜたデザインレビューソリューションで3つの要因が解決できるのか、その理由をご紹介しましょう。

解決のポイント1.「部門連携の負荷増大」には情報の一元管理

製品企画・設計から初期流動まで製品開発に関する情報を、「AppSQUARE」を活用して蓄積、一元管理することで、製品開発に関する情報・ノウハウの共有が可能となります(個人依存からの脱却)。各部門に蓄積されたファイルへのリンクを張ることで、デザインレビューに関する情報をまとめて把握することが可能になります。

さらに、各開発プロジェクトの日程も、SynViz S2を活用すれば一元管理でき、プロジェクト横断でデザインレビューの実施タイミングや実施状況も把握できます。社内のデザインレビューの開催日を確認し、分散して開催したり、担当者のスケジュールを調整することができます。そして、その開催に向けて、必要となる資料を収集し、議題を整理することができます。

解決のポイント2.「デザインレビューの形骸化」を防ぐ方法

デザインレビューは均一した品質にすることで、設計品質の向上・業務プロセスの改善につながります。そのためには共通のレビューポイントを定め、レビュー前に事前チェックリストで共通的なものをチェックしておき、それが行われている事をデザインレビュー時に認識合せし、本当の問題をレビューできるようにするのが理想的な姿です。然るべき人へのデザインレビュー参加を調整し、事前に見解を伝えることも重要になります。AppSQUAREを活用すれば、上記のように、出欠確認や審議事項の共有などが容易に行えます。

解決のポイント3.デザインレビューのプロセスの手間を減らし効率的に行う方法

デザインレビューの煩雑さを減らし効率的に行うためには、ルールを決めそのプロセスをシステム化を行います。そのうえで標準化されたあるべき姿のプロセスの実行を促進します。解決ポイント2で述べた事前の準備だけでなく、デザインレビューでの議事録・指摘事項も一元的に管理し、その後のフォローも効率的に行う必要があります。AppSQUAREを活用することで、上記のように、標準化と一元管理が可能となります。

AppSQUAREに蓄積されたデザインレビューの情報は、製品分類や技術要素、開発ランクなどの属性検索及び全文検索で、過去の知識の再利用も容易になります。テキストマイニングを組み合わせたKnowWhoの観点での活用も可能です。

AppSQUARE・SynViz S2を活用した
デザインレビューソリューション概要資料

では、デザインレビューの3つの要因をどう解決すべきでしょうか?その解決策の1つにSynViz S2、AppSQUAREを活用したデザインレビューソリューションがあります。なぜたデザインレビューソリューションで3つの要因が解決できるのか、その理由をご紹介しましょう。

この資料は、デザインレビューを効率よく進めるための方法をご紹介している資料です。SynViz S2とAppSQUAREという2つの製品を活用し、(1)コンカレント化によりDRに参加する関係者増加・管理/調整業務が増大、(2)部門・プロジェクト別にDRに必要な情報が散在・多重管理、(3)情報・ノウハウの共有不足といった課題をどのように解決できるのかをご紹介しています。

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