2025年5月29日
株式会社日立ソリューションズ東日本
農業DXが拓く未来へ。農作業自動記録サービスの全国展開に向けて、JA様での試験導入を開始しました
株式会社日立ソリューションズ東日本(所在地:宮城県仙台市、取締役社長:石井武夫)は、北海道内10ヶ所のJA様において、2025年4月より農作業自動記録サービスの試験導入を開始しました。近年、農業を取り巻く環境は非常に課題が多く、特に農業従事者の高齢化と労働力不足が深刻化しております。作業効率の向上には、デジタル技術を活用する「農業DX」の推進が不可欠となっております。
効率的な農業経営を実現するためには、日々の作業記録をデータ化し、効率化に向けた分析を行うことが重要です。
実際の現場では、スマートフォン、タブレットなどによるデータ登録の仕組みが試行されていますが、農業従事者にとっては負担が大きく、作業記録のデータ化が進んでいないのが現状であり、この状況を改善する工夫が求められていました。
農作業自動記録サービスは、スマートフォンのGPS位置情報を利用し、AIを活用して移動軌跡を分析、農作業データを自動記録する仕組みであり、2024年度の北海道内のJA様における事前実証を基に、当社が開発したサービスです。
農作業者の位置情報の移動軌跡と、栽培カレンダーや過去の作業実績を基に、いつ・どこで・どんな作業をしたかの作業記録をAIが自動作成します。作業者は農作業中にスマートフォンに作業記録を手入力する負担から解放されます。このサービスで得られた農作業データを農業従事者や関連機関全体で共有することで、農作業の実態や課題に応じた個別の作業計画の立案と、作業内容の質的向上や作業負荷軽減を可能にします。
図1:農作業自動記録サービスの全体像
試験導入では、農業従事者(JA組合員)のスマートフォンに農作業自動記録サービスのアプリをインストールし、「農作業自動記録サービス」の有効性を評価します。
効率的な農業経営を実現するには、日々の作業内容をデータ化し分析することが重要です。しかし、農作業者にとって作業中のスマートフォンやタブレットへの作業記録の登録は負担が大きく、データ化が思うように進まず、弊害となっていました。
このような状況に対処すべく、作業者の負担にならないデータ登録方法を実現する「農作業自動記録サービス」を開発し、共通の課題認識をお持ちの10ヶ所のJA様に参画いただき、試験導入を開始しました。
作業項目 |
導入前(before) |
導入後(After) |
---|---|---|
作業日誌 |
ノートに手書き、もしくはアプリに手入力 |
自動記録される、記載漏れがなくなる |
過去実績 |
ノートを遡り、自身で調べる |
簡単に確認可能、過去実績との比較が可能 |
データ共有 |
人づてでの情報共有 |
様々な範囲でリアルタイムのデータ共有が可能 |
2025年度の北海道内計10ヶ所のJA様の試験導入の結果を踏まえ、全国のJA様や農業法人に向けて、農業効率化の支援、さらには持続可能な農業経営の実現を目指し、ソリューション提案を進めていく予定です。
今後も持続可能な農業の実現に向け、ICTを活用した支援を通じて農業の面から寄与できるよう、『農作業自動記録サービス』の提供を通じ、社会貢献に努めてまいります。
URL:https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/products/agri_support/
私たちは、お客様本位と社員・パートナー重視の考えのもと、独自に醸成したゆるぎない自主技術と日立の総合技術を基盤に、北海道・東北から国内市場はもとよりグローバルに事業を展開し、お客様と感動を分かち合えるソリューションを提供する企業として、地域社会、並びに、国際社会の発展に貢献します。
詳しくは、日立ソリューションズ東日本のウェブサイト(https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/)をご覧ください。
株式会社日立ソリューションズ東日本
北海道ソリューション本部 [担当:妹尾 裕之・伊達 真二]
E-Mail:hse-info@hitachi-solutions.com
株式会社日立ソリューションズ東日本
経営企画本部 広報部 [広報担当:鈴木 朋也]
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