技報 第23号の事業紹介記事です。
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近年,短納期,高品質,低コストを求められる情報システム開発では,従来の開発方式で対応できない状況となってきている。そのため,“超高速開発ツール”というキーワードで「プログラムレス」,「プログラムの自動生成」,「テスト工数の一部自動化」など開発工数を削減するニーズが増えてきている。
このニーズに対応するため,(株)日立ソリューションズ東日本(以下HSE)は,2016年4月に業務アプリケーション構築プラットフォーム「AppSQUARE」(アップスクエア)をリリースした。さらに,アドオンインタフェースやWeb APIを提供し,標準機能で実現できない個別機能のアドオン開発や各種製品との連携を実現している。
本稿では,個別機能のアドオン開発,各種製品と連携したソリューション展開を可能とするアドオン開発基盤の実現方式と,アドオン開発基盤を利用した今後のビジネス展開について述べる。
近年のBusiness Intelligence(BI)市場では,市場ニーズの変化からセルフサービスBIが急速に拡大している。セルフサービスBIは従来型のエンタープライズBIに比べ情報提供の迅速性・柔軟性に優れているが,情報の一元管理・正確性の面では課題がある。当社は両者の中間に企業ニーズがあるととらえ「マネージドモデル・セルフサービスBI」という概念を提唱し,ソリューション化した。本稿で紹介する導入事例では25%の工期短縮を実現した上で,両者の利点を活かしたBIシステムの構築に成功した。本稿では「マネージドモデル・セルフサービスBI」の開発に至る背景,ソリューションの特長,具体的な導入事例と今後のビジネス展開について述べる。
複雑な工程間の関係を可視化し,プロジェクト管理業務を効率化するSynViz S2では,マウス操作によるユーザビリティの高い編集機能を提供している。多数のオブジェクトが配置された状態でのスムーズな操作を実現するためAdobe Flexを活用しているが,実行基盤であるFlash Playerのサポートが2020年末で終了する。これに伴い,Web標準技術へ移行する必要があるが,Flexと比較し描画性能が低いため,移行に際して事前の性能見積もりが重要となる。そこで,描画処理をコンポーネント固有のロジック処理部分とオブジェクトの描画部分に分けて性能見積もりを行うことで,移行後の性能を見積もる手法を確立した。本手法を用いてSynViz S2のガントチャートコンポーネントをWeb標準技術へ移行した場合の性能を評価し,移行が可能であることを明らかにした。
国内の水稲栽培では生産性を向上するため水田の大区画化が進められている。しかし,収穫量や品質にばらつきが発生するため,その原因である生育ムラの低減が課題となっている。その解決には,圃場内の詳細な生育状況のマップが必要となる。本研究では,このマップを作成するため,ドローンで撮影した地上解像度5cm程度の高解像度のマルチスペクトル画像から,圃場内の撮影地点ごとに水稲の植生指数を算出し,それを圃場全体に補間することで圃場全体の植生指数を推定するマッピング手法を考案した。北海道士別市で2016年の7月と8月に撮影された水田のマルチスペクトル画像に本手法を適用し,撮影角度による見かけ上のムラの発生を回避しつつ,植生指数による生育マップを作成できることを確認した。
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