2013年1月1日までに発表された論文については、本文中の記載が旧社名になっております。ご了承ください。
量産メーカにおいて製造プロセスの上流に位置する、製品企画・設計・試作評価・量産準備フェーズの効率的な推進が、市場優位性を継続的に確保するために望まれている。
また、従来の生産計画ソリューションでは適用が難しかった個別受注生産メーカでも、市場からの納期短縮・価格低減の圧力を背景に、設計・製造・供給のプロセスでの精度の高い計画の作成と実行が求められている。
これらのニーズに応えるため、見やすさ・使いやすさと拡張性に主眼を置いた、設計・製造向け工程管理システムSynViz/DP(シンビズ・デーピー)を開発した。また、業種・業務別に代表的なソリューションを整備し、販売を始めている。
本論文では、設計・製造向け工程管理システムSynViz/DPの概要と、ソリューションの内容・適用事例を述べる。
企業においては、コンプライアンスや内部統制というキーワードのもと情報システムのあり方が変化しつつあり、かつ、経営の見える化に関して積極的に取り組む姿勢が見受けられる。(株)日立東日本ソリューションズ(以下、日立TO)は、Business Intelligence(以下、BI)ビジネスを専門組織化して積極的に展開してきている。BIは、現在、部門レベルでのBIからグループ企業全体での活用を目指したEnterprise-BIまで発展してきており、情報システムの1つではなく全体システムの中の情報活用プラットフォ-ムという位置づけで、かつ、ミッションクリティカルなシステムの1つに格上げされつつある。
日立TOでは今まで蓄積してきたノウハウを結集し、BIソリューションフレームワークとして定義し位置づけることで、お客様に価値のあるBIソリューションの提供を開始している。
企業におけるBusiness Intelligence(以下、BI)は、その適用範囲が現在では、部門レベルでのBIから企業全体での活用を目指したEnterprise-BIにまで発展してきており、情報システムの1つではなく全体システムの中の情報活用プラットフォームという位置づけのミッションクリティカルなシステムの1つに格上げされつつある。Enterprise-BIまで発展したシステムは、利用者層、利用者数、コンテンツの規模も大規模化してきており、運用・維持のコストや品質も無視できなくなってきている。
日立TOでは今まで蓄積してきたノウハウを結集したBIソリューションフレームワークの中に、BIシステムを効果的に運用するためのソリューションとして「運用支援ソリューション」を開発し、お客様に提供している。
ガントXは、ガントチャートを短期間で作成できる開発用コンポーネントである。ActiveXコントロールである「ガントX Professional」と、Windows Formsコントロールである「ガントX.NET」の2つの製品を提供しているので、開発環境に合わせて幅広く利用できる。また、豊富なプロパティ・メソッド・イベントと高性能を両立させており、小規模な進捗管理アプリケーションから、多リソース・多工程にわたる生産計画システム・工程管理システムといった大規模システムにいたるまで幅広く対応でき、開発者の高い要求にこたえることができる。
ロットまとめは、製造業で生産効率を向上させる主要な手段の1つである。
ロットまとめ問題は膨大な組み合わせの中から複数の評価指標を考慮して最適な解を探す多目的最適化問題であり、日立東日本ソリューションズではこのような問題を対象とした最適化技術の研究を行ってきた。しかし、最適化に要する処理時間が問題となり、実用に至らないケースがあった。本報告では、ロットまとめ問題を対象に、最適化の効率を向上させるための探索領域の絞り込み方法、問題エンコーディング方法を提案する。また計算機実験を行い、提案手法で最適化の効率が向上できることを示す。問題の特徴を考慮したエンコーディングおよび探索領域絞り込みを行うことで、実問題への最適化手法の適用の可能性を広げることができる。
Webアプリケーションの利用環境は、有線LANに接続した端末からモバイル端末へと拡大している。Webアプリケーションのサービスは、サーバとの複数Webページにおける対話処理を通してクライアントに提供されるため、サーバはクライアントの識別や対話中の状態を保持するセッション管理機能を持つ。セッションの有効期間は、セキュリティなどを考慮して短く設定される。利用環境の拡大に伴い、クライアントが移動などによってサービスを利用できない間に有効期間を超過し、再開のたびに対話処理をやり直す状況が増加しており、その結果、Webアプリケーションの利便性が低下するという問題が生じている。そこで、従来サーバ側の1つのオブジェクトで管理されていたセッションの有効期間と状態を、それぞれ別に管理する手法を確立した。本手法により、従来と同等のセキュリティ水準を実現しながらWebアプリケーションの利便性を維持することが可能となる
パーソナルコンピュータや携帯電話などの製品では、ライフサイクルの短期化と急速な技術革新により、製品価格と部品価格の急激な下落傾向が生じている。このため部品在庫の滞留時間が長くなると逆鞘発生のリスクが高まる。コスト削除と需要変動への対応を同時に実現するために計画調達とスポット調達を組み合わせる調達戦略が取られはじめている。本報告ではこのような調達戦略のリスク評価法を提案する。スポット調達と計画調達を組み合わせることで評価モデルは複雑なものとなる。このため従来手法で最適計画案を求めることは困難である。そこで、このような調達計画を最適化する手法を提案する。提案手法により作成した調達計画案が従来手法によるものよりも優れていることが評価実験により確認された。
(1)数千プロセッサ規模の計算機資源を必要とする、(2)数週間から数ヶ月に及ぶ長期実行を必要とする、(3)計算の進展に応じて動的に計算量が変化する、という特徴をもつアプリケーションを、GridRPCとMPIを組み合わせるプログラミング手法に基づきGrid環境上で実行可能とした。本手法で用いることにより、上記3点の特徴を持つGridアプリケーションを構築するために必要な、プログラムの柔軟性、頑健性、効率性を実現することが可能となる。本手法の有効性を検証するために、大規模化学シミュレーションプログラムを本手法に基づきGrid環境上で実行可能とし、環太平洋Grid環境上で長時間継続実行させる実験を試みた。その結果、障害発生や計算量の変化に対応して実行対象計算機やその利用規模を自動的に変更しながら150,000CPU時間に及ぶシミュレーションを実現することができた。
地震発生時の家具転倒や落下物による室内被害は、依然として地震発生時の負傷原因を多くを占めている。そこで、個人の生活様式にあわせた地震発生時の室内危険度を誰でも簡単に診断できるソフトウェアが名古屋工業大学により開設された。今回、これまでに開発された室内危険度診断ソフトウェアの更なる普及促進を図るため、Web公開版を開発し、インターネット上に公開した。Web版の開発では、年齢性別に関係なく誰でもが直感的に解る簡易なユーザインタフェースに配慮した部品などを備えることによって、利用者の利便性を高めることができた。本稿では、Web公開版開発にあたり実施したユーザインタフェース変更の内容と、その効果について報告する。
(株)日立東日本ソリューションズは、生産計画、工程管理に関するソリューションを展開してきた。生産計画では、これまで主に一部の工程や一つの工場についてソリューション提供を行ってきたが、今回複数工場に適合したソリューション提供の機会があり、複数工場の差異吸収等の問題を解決し、システムを構築した。本稿では複数工場適合型生産計画ソリューション提供にあたり、考慮すべき事項等について、事例を紹介する。
(株)日立製作所情報・通信グループでは、統合サービスプラットフォームBlade Symphonyを軸にプログラム・プロダクト、アプリケーションプログラムを組み合わせたソリューションサービスを提供している。しかし、最近はOSやプログラム・プロダクトの修正プログラム適用の多さ、マルチプラットフォーム化、プログラム・プロダクトの連携の複雑さが影響し、障害発生時の原因追及と本格的な復旧に時間がかかるという課題がある。この課題を解決するために、(株)日立東日本ソリューションズでは、(株)日立製作所情報・通信グループ品質保証本部と共同で、システム稼動構成情報取得ツールを提供し、SEの障害解析作業を支援している。今後は、プログラム・プロダクトとの連携を強化し、システム全体としての障害解析の迅速化と予防保守の拡充に努めていく予定である。
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