日立ソリューションズ東日本(HSE)のマネージドサービス事業における成長戦略を示す。事業拡大のため,売上高を2025 年度15 億円から2027 年度23億円へと伸ばし,年平均成長率17.6%の達成をめざす。成長の鍵は「サイト数(導入企業数)」「メニュー数(サービス機能数)」「リピート率(契約継続率)」の3 つのKPI 拡大であり,特にメニュー数の拡充が事業成長の原動力となる。生成AI を活用したプロジェクトマネジメント支援や情報検索・入力機能の強化により,サービス価値向上と顧客満足度の維持・向上を図る。これらの施策を通じて,日立グループ内外への展開と持続的な事業成長をめざす。
当社では,地域のお祭りを対象としたWeb3 技術およびDAO(分散型自律組織)を活用した「お祭りDAO」による体験価値向上とビジネスへの取り組みを進めている。地方創生の課題である人口減少や高齢化,地域活力の低下に対し,DAO を用いた新たなコミュニティ形成や関係人口の拡大,参加型運営による地域活性化の可能性を模索中であり,青森ねぶた祭での「お祭りDAO」アプリ実証試験では,写真投稿や投票,トークンによる報酬設計などを通じて,参加者の新たな体験の創出をめざしている。また,農業や都市再開発など他分野へのDAO 応用事例も紹介し,意思決定の透明性や多様な関係人口の創出,資金調達の柔軟性などDAO の利点を見出している。今後は,技術・運営ノウハウの蓄積を進め,社会貢献とビジネス化の両立をめざす。
近年,農業分野では高齢化や人手不足,気候変動などの社会課題に直面している。株式会社日立ソリューションズ東日本(HSE)は,これらの課題に対応するため,AI をはじめとした先端技術を活用した農業DX の推進に取り組んでいる。本稿では,HSE が提供する農作業自動記録サービスやデータ活用の取り組みを中心に,現場の効率化や作業管理の高度化,賃金配分の明確化など,農業経営のさまざまな課題解決に向けたアプローチを紹介する。今後は,蓄積された農作業データを基盤としたプラットフォームの構築や,サプライチェーン全体でのデータ連携を進めることで,農業法人の経営改革や持続可能で付加価値の高い農業の実現を積極的に支援していく方針である。
株式会社日立ソリューションズ東日本(以下,HSE)では自社製品で生成AI活用する取り組みを進めている。その一つとして,工程管理・プロジェクト管理システムSynViz S2 にAI チャットボットを追加し,計画の新規作成や編集を対話的に実行できるプロトタイプを試作した。チャットでの自然な会話を通じて計画を作成・編集できるようになれば,エンドユーザーの業務効率とユーザビリティを大きく向上できる。一方,チャットボットの実現にあたっては,ユーザーの指示を適切に解釈し,SynViz S2 のAPI コールに正確に変換する必要がある。生成AI(Claude Sonnet)から外部ツールを呼び出す仕組みとしてTool use が既に存在するが,SynViz S2 のような大規模なAPI の場合,これをそのまま適用しても十分な精度が得られない。そこでまず実行に必要なAPI の種類を絞り込んでからAPI に変換するという2 段階のAPI 実行手法を考案した。さらにプロンプト最適化の手法を組み合わせることにより精度を高めた。
本稿では,問合せ対応業務での現場課題の解決を目的として,生成AIを活用した問合せ対応支援技術の研究開発とその実運用・評価について報告する。問合せ対応部署では,過去の問合せを参照する際の検索クエリ考案や検索結果確認に多大な労力を要していた。本研究では,主題文抽出,コメント検索・要約,検索ヒット可視化という三つの中核機能を実装し,検索精度の向上と業務効率化を実現した。評価実験の結果,1 件あたりの検索時間を約55 秒(約38%)短縮する効果に加え,長文精読の負担軽減や見落とし防止といった,現場担当者の支援に有効な業務品質の向上も確認した。
本稿では,(株)日立ソリューションズ東日本(以下,HSE)が開催した「業務課題解決型アイデアソン」について報告する。本イベントは,現場起点で業務課題を収集し,生成AI を活用した解決策を創出するとともに,社員全員で生成AI 活用に取り組む組織風土の醸成を目的とした。全社から108件の応募があり,一次選考を経て11 テーマを設定し,プロンプトエンジニアの伴走支援のもと議論と発表を行った。アンケート結果(5 段階評価)では満足度平均4.39,推奨度平均4.76 と高評価を得て,参加者の92.7%がチーム議論を有意義と回答した。成果として「心理的安全性向上」「ナレッジ標準化」「IT 運用自動化」など実務直結の提案が多数創出された。今後は受賞アイデアを中心に社内実装や全社展開を進める予定である。
社会インフラ施設の設備保守業務では技術継承の効率化が課題となっている。しかし,技術継承に用いられている従来の手順書では,写真や図が少なく具体的な操作方法を理解しにくいことと,ノウハウが十分に記載されていないことから,効率的な技術継承が難しかった。そこで(株)日立ソリューションズ東日本(HSE)では,スマートフォンを活用した手順書DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションの研究を行っている。本ソリューションは,スマートフォンで撮影した熟練者の業務映像をもとに,動画手順書の作成やノウハウの自動抽出をするものである。新任者は動画やノウハウが盛り込まれた手順書を用いて具体的な操作方法や注意点を事前に学習でき,技術継承を効率的にできるようになる。浄水場管理会社で本ソリューションの導入効果の検証を行い,技術継承の効率を33%改善できることを確認した。今後は適用可能な業務の明確化などを通して導入効果の精緻化を行い,事業化に繋げていく。
2024 年度,生成AI の業務活用が急速に進展する中,日立ソリューションズ東日本(以下HSE)では,ソフトウェア開発工程における不具合帳票(以下B 票)の記述支援を目的としたAI エージェントの検討を行った。本稿では,大規模言語モデル (以下LLM)を活用した記述支援エージェント「B 票羅針盤」の構成と実装方法を紹介し,社内開発案件および請負案件における実証結果を報告する。検証の結果,記述品質のばらつきやレビュー工数の課題に対して一定の効果が確認され,品質保証部(以下QA)によるレビュー支援にも有用であることが示された。一方で,LLM 特有のハルシネーションやポチョムキン理解のリスクも存在するため,活用方法には留意が必要である。今後は,社内展開および他業種への応用可能性についても検討を進める。
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