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日立ソリューションズ東日本

第2回 システム開発の生産性向上方法
「要件定義の効率の良い進め方とは?」

デジタル化と業務効率化プラットフォーム「AppSQUARE」

システム開発において、精度の低い要件定義は、後工程に多くの問題を発生させてしまいがちです。「システム開発の失敗要因は要件定義にあり」と指摘されるほど、要件定義は重要な作業ですが、「体感できるシステムが出てからもう一度考えよう」「一旦この要件で進めて開発しながら考えよう」など、システム開発上、重要な工程であるにも関わらず、先送りされてしまうこともあるようです。

そこで、今回のコラムでは、この要件定義に焦点を当て、要件定義の効率の良い進め方についてご紹介します。

システム開発の要件定義に良くある4つの課題

要件定義の課題その1「そもそも要件を引き出すのが難しい」

要件定義でまず行うことはお客様のヒヤリングです。ここで陥りがちな失敗が「一方的に聞くだけ」ということです。とりわけフルスクラッチは柔軟性があり、どのようなものでも作り上げることができることから、この傾向が高いといえます。

しかし、この段階ではお客様ははっきりとした構想ができておらず、漠然と希望・要望を言うだけかもしれません。そのような状態で、パワーポイントやエクセルで資料を作成しても、システム開発側とお客様側とで認識のズレが生まれます。

かといって、資料を細かく作成したり、お客様の構想が固まるまで待っていると、工数が増大しシステム開発の生産性に影響します。

要件定義の課題その2「他システムとの連携インタフェース調整が大変」

近年の業務システム開発においては、システム単独で業務が完了することはなく、ほとんどは他システムと連携しています。「複数のシステムからデータを取得する」、「処理したデータを他のシステムに転送する」といったことが必要となります。どのようなシステムとどのデータを、どのようにやり取りしなければならないのか、互いのシステムの都合でインタフェースが統一されないことがしばしば発生します。個別に要件定義の調整をするのは非常に工数を要する作業の一つになります。

要件定義の課題その3「業務ポータルがサブシステムへのリンク集になってしまいがち」

お客様の各種業務は、複数のサブシステムで構成されることがあります。このため、お客様から、様々なシステムがすぐに活用できるような「ポータル画面」を求められることがあります。しかし、そういった後付けのポータル画面は、結局大量のリンク集になってしまいがちで、業務ポータルとしての機能性は考慮されないことが多いのではないでしょうか。

しかも、ユーザーの業務役割によってポータル画面を変えて欲しいなど、細かな要件も出てきがちです。そういった新たな要件に柔軟に対応するのは、非常に工数を要する作業になります。

要件定義の課題その4「想定外のSSO認証」

要件定義の最中に、複数のシステムの連携が必要になり、SSO(シングルサインオン)が要件に追加されることがあります。要件定義でお客様が気づかなくても、後から追加要求としても浮上してきがちです。スクラッチ開発の場合、専用ツールを購入する必要性があり、ライセンス費用などで予算がオーバーしてしまう危険性もあります。

このように、システム開発の要件定義工程では、この4つの理由によって、効率的に要件定義が進められないといった事態が発生しがちです。そこで、その解決策として、システム開発の生産性向上を実現する「AppSQUARE」の活用があります。

『AppSQUARE』による効率の良い要件定義の進め方とは?

要件定義を曖昧なまま進めると後工程の手戻りに直結し、スケジュールや予算超過の「システム開発失敗事例」につながりかねません。かといって、お客様を納得させるのは困難……。この課題を解決するために用意されたのが、システム開発の生産性向上と保守の効率化を実現する「AppSQUARE」です。

下図は「AppSQUARE」によるシステム開発と、フルスクラッチによるシステム開発の工数を比較したグラフです。

「AppSQUARE」では要件定義に十分な時間を使い、要件定義の質を高めています。そして、要件定義以降の後工程を圧縮し、全体で開発期間を2~4割ほど短縮できます。

なぜこのようなシステム開発が可能なのか、その詳細な理由をご紹介しましょう。

要件定義効率化の理由1「要件をヒヤリングしながらモックアップを作成できる」

「要件をヒヤリングしながらモックアップを作成する?そんな無茶な!」と思われるかもしれません。しかし、「AppSQUARE」なら可能です。

ほとんどの業務システムは「画面からのデータ入力」「ワークフロー」「各処理で必要になるドキュメント(文書)」の3要素で構成されています。「AppSQUARE」には、電子フォーム、ワークフロー、文書管理の機能が実装されていますので、業務システムの要件をヒヤリングしながら、この3つの機能を活用して、すぐにモックアップが作成できます。
しかも、そのモックアップは実際に動作するモックアップですので、システムのデモンストレーションも可能です。モックアップでデモンストレーションができれば、お客様もイメージに合っているかをすぐに確認でき、この段階で、入力項目の過不足はないか、フローに間違いはないか、利用されるドキュメントは的確かを判断できます。

このため、実際に動くモックアップでデモを行いながら、着実に質の高い要件定義が実現できるのです。

要件定義効率化の理由2「他システムとの連携を効率化できるWeb API」

「AppSQUARE」は、他システムとの連携に関してもWeb APIを活用することで、要件定義を効率化できます。

他システムと連携する場合、連携先となるシステムはさまざまです。そのため、連携先のシステムごとに、連携のための要件定義を行う必要がありますが、この要件定義は工数がかかります。しかし、「AppSQUARE」には「Web API」があります。「AppSQUARE」とデータ連携するための方法が事前に確定しているので、それに合わせて要件を決めるだけでよくなります。どのように「AppSQUARE」とデータを受け渡しするのか?がきまっているため、他システムとの連携の要件定義も効率よく進めることができます。

要件定義効率化の理由3「ユーザーごとに必要な画面を提供できるポータル画面が実装済み」

「AppSQUARE」には、複数の業務システムをすぐに活用できるよう「ポータル機能」が実装されています。システムメニューの一覧だけではなく、各業務システムの進捗状況もポータルで確認できますし、社員個々の仕事や役職に合わせたポータル画面も作成できます。後工程でばたばたと作るリンクだけのメニュー一覧とは異なり、お客様を満足させるポータル画面を提供できます。

要件定義効率化の理由4「LDAP連携でSSOを実現」

「AppSQUARE」はSSOのために、認証基盤となるLDAP連携の機能を装備。認証基盤との認証情報をやり取りする認証モジュールの作成を作成することで、シングルサインオンが可能となります。

システム開発の要件定義を効率化する「AppSQUARE」

このように、「AppSQUARE」を活用することで、要件定義を効率よく進めることが可能となり、システム開発全体の生産性が向上します。
「AppSQUARE」の詳細な資料については下記ページからダウンロードできます。是非、今後のシステム開発の生産性向上のためにご覧ください。

次回のコラム

第3回 システム開発の生産性向上方法「画面設計・データベース設計など基本設計を効率的に進めるには?」

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