IoT/AIによる工場の見える化コラム
2021年9月22日、「FA現場のプロが語る。データ収集の課題と解決のヒントとは?」と題して、スズデン株式会社様と共にオンラインセミナーを実施いたしました。このページではセミナーの概要をご紹介しています。詳しい内容はセミナー動画をご覧ください。
「FA現場のプロが語る。データ収集の課題と解決のヒントとは?」というテーマで、IoTが進まない理由から、それを解決するための現実的なアイデア、また導入に失敗しないような導入のステップについてご紹介します。
それでは、セミナーの概要について、下記にて簡単にご紹介します。
セミナーでは、IoT活用ソリューション「WellLine」の概要と事例についてご紹介しています。
「WellLine」は、情報収集から可視化までを短期間で導入でき、生産現場の機器だけでなく、その周囲の機器の情報をIoTデバイス連係機能によって収集できます。収集したデータはクラウドに蓄積されます。蓄積されたデータを活用する段階では様々な標準化メニューを取り揃えていますので、導入いただきましたらすぐにご活用に移っていただくことができます。
IoT活用ソリューション「WellLine」の詳しい内容は、「WellLine」をWebサイトをご確認ください。
次にセミナーでは、IoT導入が進まない理由をご紹介しています。セミナーでご紹介した理由を簡単にまとめると下記の2点になります。
IoT導入が進まない理由の1点目ですが、「明確な課題がないままIoT導入の検討が始まる」ということが考えられます。
トップ(経営層)からの指示で製造現場へIoT導入を検討することは多いのですが、IoTは製品ではなく「お客様の課題を解決する手段」です。
このため、IoT導入にまず必要なのは、省人化、労働不足、歩留まりが悪いといったお客様の現場の課題が最も重要です。しかし、この課題が明確にならないまま、トップ指示でIoTを導入するとなっても、何をどうすべきかがわからなくなります。これがIoT導入が進まない理由となっています。
IoT導入が進まない理由の2点目ですが、「データ収集が課題なのに相談相手を間違えてしまう」ということが考えられます。
IoT導入というと、ITシステムの構築をするという判断で、「ソフト領域のメーカー」に相談するケースがあります。「ソフト領域のメーカー」はソフトの構築は得意ですが、どういったデータをどのように集めなければならないのか?のハード領域の相談は不得手であるケースが多いです。このため、相談してもデータ収集の領域で躓いてしまい、IoT導入が進まなくなります。
続いてセミナーでは、IoTを活用したデータ収集の課題と現実的なアイディアについて解説しています。
データ収集の一番大きな壁が「さまざまなメーカーの機器が混在」です。製造工場では、様々なメーカーが煩雑に使用されているということはごく一般的にあります。同一メーカーで統一した場合でも、新旧のPLCが混在し、同一のネットワークでデータが取れません。それだけではなく、複数の工程ごとに様々メーカーの工作機械が存在します。このため、煩雑化したPLCや工作機械から、データの取得を一本化するのは非常に難しいです。
生産現場には、非常に古い機械が稼働していることがあり、中にはPLCがついてない機械もあります。そのような機械の場合、データの収集ができません。データ収集だけを目的に新しい機械に入れ替えることは現実的ではありませんので、旧型の装置からデータを取る「レトロフィットIoT」を実現しなければなりません。
このデータ収集の2つの課題について、具体的にどのように解決するのか?どんな方法があるのかをセミナーでは詳しくご紹介しています。ぜひ一度セミナー動画をご確認ください。
稼働率や可動率の改善、工場の見える化、データ分析に関するおすすめの製品・ソリューションをご紹介しています。
製品カタログなどもございますので、お気軽にご確認ください。
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