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ライオン株式会社様インタビュー

日用品在庫管理の難易度が増してきている。そのきっかけとなったのが、2011年の「3.11東日本大震災」だ。日常不可欠な日用品の在庫が逼迫し、メーカー各社はBCP対策を迫られた。
いつどこで発生するかわからない天災に備えた備蓄管理コントロールが求められたのである。
2016年ごろからは極端な人手不足と時短による労働環境の変化が、生産体制と在庫管理に大な影響を与えるようになった。

この日用品業界における国内トップクラスのメーカーがライオン様である。
連結売上高は4,000億円を超え、グループ従業員は7,000人を超えている。

同社は在庫管理を含めたSCM(サプライチェーンマネジメント)再構築に当たって、日立ソリューションズ東日本の生販在調整・在庫可視化ソリューション『SynCAS PSI Visualizer』を活用した。
「ビジュアルな表示で課題を発見しやすい」「経営層への説得力が増した」「ボリュームゾーンの在庫を大幅に削減できた」などの効果を上げている。
変革の時期を迎えている日用品の在庫管理を『SynCAS PSI Visualizer』が支援している。

導入のポイント

  • コンサルティングから日立ソリューションズ東日本が支援。
  • SCMを再構築し、その一環で『SynCAS PSI Visualizer』を採用。
  • 『SynCAS PSI Visualizer』のビジュアルな表示機能を高く評価。

導入の効果

  • Locator機能により問題在庫を見える化、経営層を説得。
  • 新たな在庫管理の意識変革と体質化に貢献。
  • ボリュームゾーンの在庫を大幅に削減。

お話を伺った方

ライオン株式会社 執行役員 SCM本部長 平岡真一郎氏
ライオン株式会社 SCM本部 SCM統括部長 河野 淳 氏

次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ

ライオン社様インタビュー平岡様
平岡氏

「今日を愛するライオン」のCMで広く親しまれているライオン様。
誰もが知っている日本を代表する日用品メーカーの1社だ。その事業分野は広く、一般用消費財事業では「オーラルケア分野」「ビューティケア分野」「ファブリックケア分野」「リビングケア分野」「薬品分野」「その他の分野」に分かれ、とりわけオーラルケア事業は110年を超える歴史があり、歯磨きと歯ブラシでは国内トップメーカーである。

産業用品事業では、タイヤ防着剤等の「自動車分野」、2次電池向け導電性カーボン等の「電気・電子分野」、施設・厨房向け洗浄剤等の「業務用洗浄剤分野」がある。

海外事業では、タイやマレーシア等の東南アジア、韓国や中国等の東アジアにおいて事業を展開している。

同社は2011年に創業120周年を迎え、成長へ向けた経営ビジョン「Vision 2020」のもと、中期経営計画(「Ⅴ-1計画」及び「Ⅴ-2計画」)を推進してきたが、2018年より新経営ビジョン『次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ』及び新中期経営計画「LIVE計画(LION Value Evolution Plan)」を策定し、展開中である。

--「将来に向けた変革を加速させるために2030年に向けた新たな経営ビジョンです」と、ライオン株式会社 執行役員 SCM本部長 平岡真一郎氏は説明する。

SCM構築の一環で『SynCAS PSI Visualizer』を採用

ライオン様インタビュー河野様
河野氏

平岡氏の属するSCM本部では、SCMの最適化に取り組んでおり、早くから日立ソリューションズ東日本からコンサルティングを受けていた。この流れで2009年から『SynCAS PSI Visualizer』の利用を開始している。

--「管理のうまい下手が最も出やすいのが在庫管理です。特に日用品の在庫管理は、極めて困難な局面に達しています。生販在のズレが在庫の問題として表面化します」と、平岡氏は指摘する。

生産計画と販売実績のズレ、調達実績と生産実績のズレ、これらの調和が取れていないと過剰在庫や欠品が発生すると語る。

--「在庫管理は在庫担当者だけでは完結できないところに難しさがあります。営業、生産、購買部門が関連し、個別最適化ではなく全体として調和させる必要があるのです」と、同社 SCM本部 SCM統括部長 河野 淳 氏も補足する。

さらに日用品は管理するべき商品の数が膨大な量となっている。
例えば柔軟剤は、かつては1種類だったものが、今では香りの種類と強さの組み合わせでラインアップが拡大、全体では約千品目に増えてすでに人手で管理できるレベルではない。

平岡氏はこうした事業環境の変化に素早く対応するため、2017年『SynCAS PSI Visualizer』を最新バージョンに刷新すると同時に、需要予測支援システム『ForecastPRO』を新規に導入し、評価を繰り返している。

日々のモニタリングで日別先行管理

2011年の「3.11東日本大震災」後、SCM本部は物流拠点の整備に追われていたが、2015年ごろからは在庫管理の見直しに着手している。

--「第一歩として行ったのが、月次から日次に管理単位を変更したことです。月単位では掴めない潜在リスクを日々のモニタリングで発見し、早めに対策できる環境を提供しました」と平岡氏は語る。

在庫は俊敏な生き物のように、常に姿を変える。その姿を正確に掴むには、毎日モニタリングし、素早く反応しなければならない。月別ではとても捉えることができない。

--「目指しているのは在庫の日別先行管理です。しかし、まだ全員には定着していません」(平岡氏)。

今日の在庫を確認し、さらに昨日を見て、一昨日を見て、今日までの動きを把握し、将来の需給バランスを予想する。ここでリスクを捉え、その回避策の準備を開始する。この日々の動きをビジュアルにグラフ表示できるのが『SynCAS PSI Visualizer』なのである。

PSI Visualizerサムネイル画面サンプル
サムネイルサンプル画面
※本画面はサンプルです。実際のライオン様の画面とは異なります。

シミュレーションとWhat-if分析

ライオン様インタビュー平岡様

日別先行管理と並行して推進しているのが、在庫シミュレーションとWhat-if分析である。
計画どおりの生産に対して、特定の時点で生産量を減少あるいは増加させたら、在庫数量はどのように動くかを掴みたい。これを実現できれば、机上で悩んでいる時間がなくなり、即座に判断を下すことができる。在庫管理にはこのスピードが理想となる。

また、複数のシナリオを想定し、その影響範囲を把握したい。営業が出した販売目標や生産が出した生産計画などを盛りこんで、在庫数量を高い精度で予想できるようになる。リスクの兆候を発見した場合も、最悪のシナリオを想定して、その回避策を検討することができる。関連する部門に対しても、資料をビジュアルに表示して説得可能だ。

--「必要なことですが、これらはまだ道半ばです。『SynCAS PSI Visualizer』の対象範囲を広げSCM全般に浸透させる予定です」と、平岡氏は今後の活動に期待している。また、

--「目指しているのは体質変革です。今までのやり方ではない在庫管理の仕組み作りを進めていきます」と強調する。

需給管理の徹底により在庫量が大幅ダウン

在庫管理の見直しにより、担当者は『SynCAS PSI Visualizer』で毎日の在庫状況をモニタリングするようになった。出荷数量と在庫量の推移を日別で確認し、最適化を目指している。

--「過剰に在庫を抱えている場合は、上長から指摘します。これら活動の徹底により、ボリュームゾーンの在庫は大幅ダウンを達成しました」と、平岡氏は『SynCAS PSI Visualizer』の活用の大きな効果を語る。

また、在庫管理担当者に「在庫鮮度管理」という考えを持たせる意識変革も進んでいる。

--「市場はダイナミックに動いています。商品は古くなると鮮度が落ち、商品価値が下がります。このため、長期滞留在庫をなくすよう、在庫の回転率を上げています」と平岡氏は説明する。

商品が陳腐化する前に、販売促進などを通して、流通経路に乗せなければならない。「在庫鮮度管理」というキーワードは、在庫担当者だけではなく、マーケティング担当者も口にし、日常会話として使われるようになった。

これにともなって、経営層が在庫により注目するようになった。

--「会議の席で『SynCAS PSI Visualizer』のLocator(ロケーター:散布図)機能で、滞留在庫を見える化して示しています。滞留日数の長いもの、さらに在庫量や金額が大きいものがプロットされ、問題在庫をビジュアルに表示できます。経営層も滞留在庫に敏感になりました」と、平岡氏は顔をほころばせる。数字だけではなく、目に訴えるグラフが効果を上げているのである。

PSI Visualizer LOCATORサンプル
Locatorサンプル画面
※本画面はサンプルです。実際のライオン様の画面とは異なります。

『SynCAS PSI Visualizer』を標準ツールとしてグローバル展開

ライオン様インタビュー平岡様

--「在庫はSCM全体で取り組まなければなりません。意識改革と同時に、業務プロセスの再構築にも取り組んでいきます。今までのやり方を変えるのは時には現場から抵抗もありますが、経営環境が激しく変わっている今、避けて通るわけにはいきません」と、在庫管理に対する同社の厳しい姿勢を河野氏は語る。

ライオン様では、在庫管理のグローバルな標準化も目指している。

--「現地の有力企業との合弁会社を設立して、事業展開を行っていますが、これら現地法人にも『SynCAS PSI Visualizer』を導入したい。各国同じ水準のPSIマネジメントを実現したいと考え、PR活動を進めています。そのためには日本での成功事例が重要となります」と、平岡氏は構想している。

この『SynCAS PSI Visualizer』に要望はないだろうか。

--「上長用のアラーム機能が欲しい。数千におよぶSKUを目視で確認するのは限界があります。これを人手に変わって見つける機能が欲しいと思います。AI機能になるでしょうか。そのために協力できることがあれば、ライオンは喜んで必要な情報を提供します」と、平岡氏は『SynCAS PSI Visualizer』のAI機能搭載に期待を寄せている。

確かにお客さまからAI機能搭載の要求は多い。
これに応えるため、日立ソリューションズ東日本はAI機能の搭載を急いでいる。

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お客さまプロフィール

ライオン株式会社様ロゴ

概要
社名 ライオン株式会社
設立 1918年(大正7年)09月(創業1891年10月30日)
本社 〒130-8644 東京都墨田区本所1-3-7
従業員数 連結:7,075名 単独:2,550名(2017年12月31日現在)
事業内容 歯磨き、歯ブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品、海外現地会社への輸出

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