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日立ソリューションズ東日本

第1回「情報共有や日程調整、項目チェックを
効率化する方法」

デザインレビューの進め方コラム

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製品開発工程において、デザインレビュー(DR)は品質担保に不可欠かつ最も重要なイベントの一つです。
通常、デザインレビューに必要な手続きやルールは社内規定で定められているものですが、 通常業務をこなしながら、片手間にイベントを開催するにも一苦労…と感じている方も少なくないのではないでしょうか?

レビューを実施するためのスケジュール調整や開催通知にはじまり、関係する情報の取り纏め等々…。稟議に関係する部門も多岐に渡るため、日程調整だけでも一苦労です。
デザインレビューのルールが部門毎に異なっていたりすることもあるなど、様々な課題をお持ちの現場も多いのではないでしょうか。

そこで今回のコラムでは、こういったデザインレビューの課題を解決する具体策についてご紹介します。

デザインレビュー(DR)とは

「デザインレビュー(DR)」とは、各工程における成果物を元に、品質/機能/コスト/納期/法令・規制など、次工程に進んでよいかどうかを判断する重要な工程です。関連部門・監査部門等多くの部署が関わるのが特徴です。

近年、不正検査、欠陥製品、データ改ざんなど、製品に対するお客様の目はいよいよ厳しくなる一方です。
デザインレビューの重要性は一層高まっているといえるでしょう。

デザインレビューの4つの課題

「デザインレビューはとても重要だ」と多くの関係者は口をそろえます。しかし、「デザインレビューほど 大変なものはない」と思っている方も多いのではないでしょうか。その理由は、下記の4つの課題があるからです。

デザインレビューの課題1「そもそも、デザインレビューの日程調整が大変

デザインレビューは、企画、開発、設計、製造、品質、購買など関係部門が多く、全員が揃う日程を調整するのはかなり大変です。1回延期になると、次回は2週間後や1カ月後になってしまうこともあり、開発期間や納期 に影響します。調整業務が本業でもなく、片手間でやらざるを得ず、開催のたびに一苦労…です。

さらに、こういった審議のイベントは、年度末や期末、月末の区切りに集中しがちです。このため、各製品開発担当者がデザインレビューの開催日程を奪い合う事もあります。関連役員のスケジュールの奪い合いになっている現場も、多いのではないでしょうか。

デザインレビューの課題2「関連する情報の収集と共有が大変」

デザインレビューの主役は「資料」「データ」です。
例えば、企画書、基本設計書、機能設計書、開発計画、試作結果、生産計画 、進捗状況とその生データ、試験データ、関連する法令・規制、前回議事録などです。集める資料は膨大で、その管理と共有も手間となります。

デザインレビューは複数部門が関連するため、全員が共有できるドキュメント置き場などを用意していることと思います。しかし、部署ごとに管理が異なっていたり、必要なタイミングで文書が登録・共有されない等の課題を抱えている現場も多いのではないでしょうか?
そのため、関連部門とのやり取りはメールや紙の回覧となってしまったり、一時的な共有場所を用意したりして対応することになります。

しかし、そのようなやり方では、デザインレビューの直前までにきちんと準備できなかったり 、レビューワーに事前に資料を見てもらうこともやり難くなってしまいます。最悪の場合、資料不備でデザインレビューができないということもあります。

こういったやり方では、次工程への資料の引き継ぎなどがうまく行われず、前工程で指摘された宿題がクリアされていない状態で、次のデザインレビューが開催されるといった事態も引き起こしかねません。

デザインレビューの課題3「部門毎に異なるデザインレビューのルール」

デザインレビューは各工程を担当する主管部門によって、開催時期や内容が異なります。
同じ部門によっても製品や担当者によって異なることもしばしば。そもそもデザインレビューを本業としている人はなく、ノウハウやルールは慣習として引き継がれてはいないでしょうか。
チェックする観点が統一されていないと、毎回同じ問題が指摘されたり、あるいは防げたはずのものがそのまま見過ごされます。

開発プロセスはきちんとしていても、デザインレビューの方法が全社で標準化されていない現場は多いと思います。

デザインレビューの課題4「レビュー項目の抜け漏れチェックと稟議ワークフローが大変」

せっかく開いたデザインレビューも、チェックに漏れがあったら台無しです。しかし、これまで述べてきた課題をクリアしつつ、抜け漏れの無いデザインレビューを実施するのは大変な労力です。
また、無事にデザインレビューが完了しても、最終確認のためのハンコ(承認)が必要になります。こちらも紙を持ってハンコをもらいに行くことになりますが、ハンコが埋まるまでに数週間~1ヶ月 以上もかかることもざらです。

デザインレビュー開催にあたり、関係者の調整とレビュー進行に役立ち、抜け漏れチェックも容易、かつ情報共有の場にもなるシステムが求められてはいないでしょうか。

デザインレビューの課題解決!「デザインレビューソリューション」

こういった課題を解決するのが、日立ソリューションズ東日本の「デザインレビューソリューション」です。
業務アプリケーション構築基盤『AppSQUARE』と工程管理システム『SynViz S2』の2つの製品を組み合わせて活用するソリューションです。

デザインレビューの手順・ルールを標準化できる

「デザインレビューソリューション」は、開催基準や必要な資料、審議のポイントなどを明確に定義し、スケジュールもオープンにできます。
デザインレビューのプロセスを標準化するためには専用のシステムが必要です。
基準・観点のルールを決め、そのプロセスをシステム化することで、標準化されたあるべき姿のプロセスの実行を促進します。
システム上に資料を事前に準備し、レビューポイントを明確にして関係者に展開できれば、レビュー作業も効率的に行えるようになります。
事前に確認されることで、レビューワも問題点を適切に指導することができます。
プロセスが改善すると同時に、システム化することでノウハウが蓄積・共有化されるようになり、同じ失敗を繰り返すことがなくなります。

デザインレビュー関連の資料収集を効率化・一元化できる

「デザインレビューソリューション」は、それぞれのフェーズのデザインレビューで必要な関連資料を一覧にして、漏れのない収集と効率的な共有を実現します。集めた膨大な資料をあわただしくメール添付する手間もなくなります。
裏付けとなる生データをもつ各種アプリケーションへの連携機能も備え、デザインレビューのその場で確認できます。デザインレビューに合わせたデータ改ざんなどの不祥事も防止できます。

デザインレビューの日程調整を効率化できる

「デザインレビューソリューション」は全社のデザインレビューを横串に一覧。
社内のデザインレビューの開催日を確認し、分散して開催したり、担当者のスケジュールを調整することができます。そして、その開催に向けて、必要となる資料を収集し、議題を整理することができます。

デザインレビューの抜け漏れチェックと稟議も効率化

デザインレビューは製品単位に複数回必要で、場合によっては開催する担当者も異なります。それでいて、それらレビューは均一した品質が求められます。「デザインレビューソリューション」は、当日の議事進行を支援。デザインレビューのノウハウを蓄積し、レビュー単位の品質向上や議事の引き継ぎも可能となります。もちろん、前回の宿題をクリアしていかどうかもシステム側でチェックできます。
レビュー前に事前チェックリストで共通的なものをチェックしておき、それが行われている事をデザインレビュー時に認識合せし、本当の問題をレビューできるようにするのが理想的な姿です。

デザインレビュー後につきものの「ハンコリレー(押印)」もワークフロー機能でスムーズに流します。

デザインレビューは特別のイベントではなく、開発工程に求められる当たり前な活動です。「デザインレビューソリューション」はこの活動を通常業務の中でこなすことを支援し、スケジュールどおりの市場投入を実現します。

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