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株式会社ミルボン様インタビュー

原料の入手からエンドユーザーまでの一連の流れを再構成し、プロセス全体のスピード化と最適化を実現するSCM(サプライチェーン・マネジメント)。将来需要を正確に予測することで、原料を低価格で購入し、生産リソースを最大限に生かした生産計画を立案できる。また、倉庫在庫や流通在庫を見える化することで、過剰在庫や欠品を抑制。廃棄ロスを最小限にして、新鮮な製品をタイムリーに市場に提供できる。
専売ヘア化粧品で日本最大手の株式会社ミルボン様が、SCM改革のツールとして活用しているのが日立ソリューションズ東日本の提供する需要予測支援システム『ForecastPRO』と生販在調整・在庫可視化ソリューション『SynCAS PSI Visualizer』だ。『ForecastPRO』により将来の需要を素早く立案し生産効率を高め、『SynCAS PSI Visualizer』と組み合わせることで、在庫回転率12.1回転を達成した。現在では世界14カ国に販路を広げ、プロユース世界トップブランドを目指している。

導入のポイント

  • 専売ヘア化粧品シェア日本一を達成しその維持を模索していた。
  • 『ForecastPRO』により属人化していた需要予測の理論化を目指した。
  • 2工場でのコミュニケーションツールとして『SynCAS PSI Visualizer』を採用。

導入の効果

  • 定番商品が成長するにつれ『ForecastPRO』の予測精度が向上。
  • 在庫回転率12.1回転を達成、鮮度の高い製品を市場に提供。
  • 管理アイテム数が1,800から2,800に増加しても4人のスタッフで安定運用。

お話を伺った方

お話を伺った方

【写真右】株式会社ミルボン 生産本部 生産管理グループ 生産企画 マネージャー 上野靖幸 氏
【写真左】株式会社ミルボン 生産本部 生産管理グループ 生産企画 サブマネージャー 同前香那 氏

美容院を販路にしたヘア化粧品で世界へ

美容師向けのヘア化粧品トップブランドのミルボン様。ヘアケアのプロフェッショナルに支持され、美容院を販路に一般のお客様にも「根本からふんわりさせることができる」「サラっと仕上がる」「まとまりが良くなる」などと好評で、長く国内シェアNo.1を維持している。

創業は1960年。シャンプーやトリートメントなどの製品はもちろん、ヘアケアのテクニックを美容師に提供してきた。プレミアムブランド「オージュア」は根強い人気を保っており、プロフェッショナルブランドとして投入した「ジェミールフラン」も需要が急増している。2019年春からはコーセー様との協業による化粧品ブランド「インプレア(iMPREA)」を発売し、これも好評だ。

同社は、「世界No.1のプロフェッショナルメーカーを目指す」という長期グルーバルビジョンをかかげており、現在ではアメリカ、中国、韓国、タイなど14カ国で販売を展開。生産拠点としては、ゆめが丘工場(三重県伊賀市)とタイ工場(ラヨン県)がある。

株式会社ミルボン様インタビュー
ヘアケアブランド「オージュア」・化粧品ブランド「インプレア(iMPREA)」

目まぐるしく変わる需要動向把握に『ForecastPRO』を採用

ミルボン様インタビュー上野様
上野氏

--「需要の正確な予測は製造業の永遠の課題です」
とミルボン 生産本部 生産管理グループ 生産企画 マネージャー 上野靖幸 氏は断言する。

とりわけ、化粧品業界はトレンドの移り変わりが目まぐるしく、次に何が売れるかわからない。売れてから大量につくろうにも、原料の手当が追いつかない。つくってから人気が陰っても使用期限が過ぎたら廃棄せざるを得ない。

--「私たちはカンと経験と度胸で生産計画を立案していました。これを理論的な手段に進化させることはできないか、試行錯誤を繰り返していました」(上野氏)。

2000年代からミルボン様は美容師向けのヘア化粧品では国内でトップブランドとなり、その維持と拡大が大きな課題となった。

--「次の節目になったのが、2010年代に入ってから本格化したグローバル化です。世界市場を視野に入れた新たな計画立案の仕組みが求められるようになりました」
と、海外も担当する同社 生産本部 生産管理グループ 生産企画 サブマネージャー 同前香那 氏は説明する。

そんなころに、日立ソリューションズ東日本のビジネスパートナーである日立物流ソフトウェアから需要予測支援システム『ForecastPRO』を紹介された。ミルボン様では『ForecastPRO』に興味を持つと同時に、日立物流ソフトウェアの持つ物流の知見を認め、2012年に『ForecastPRO』の導入を決定した。『ForecastPRO』の日本国内の代表ベンダーである日立ソリューションズ東日本のSEも参画してプロジェクトチームが発足した。

--「複数のツールを見比べていましたが、機能に甲乙あっても、需要予測算出の基本機能はほぼ似たようなものでした。差が出るのは使い方にあります。その使い方を熟知しているのが日立グループであり、私たちは指導をお願いしました」
と上野氏は振り返る。

『ForecastPRO』による需要予測が高精度に

ミルボン様インタビュー同前様
同前氏

--「現行システムは、手作りの需要予測と生産計画でしたが、十分な精度のあることが分かり、ForecastPROを導入しさらなる精度の向上に取り組みました」
と上野氏は経緯を説明する。

その精度のベースとなっていたカンや経験等を理論化しForecastPROで実現しようとしたが、これが簡単ではなかった。カスタマイズを重ねたり、市場特性を考慮したり試行錯誤を繰り返し、2年ほどで『ForecastPRO』の予測数値が正確になってきた。さらに2年がたち、見違えるように精度が高まっていった。

需要予測のハードルとなっていたのが、ミルボン様ならではのでは製品ライフサイクルの短さであった。需要予測には理論的に2年分の過去データが必要となるのだが、同社では1年足らずで製品が入れ替わることが多かった。

これを重視し、同社ではライフサイクルの長い定番商品を予測対象として絞り込み、精度を上げることに成功した。定番商品だけに、売り上げに占める割合も大きい。

--「精度が上がることで、人手に頼っていた予測作業の負荷を大幅に軽減できるようになりました。加えて、定番商品が育ってきており、これらの予測精度は非常に高いです」
と、上野氏は笑顔を見せる。

コミュニケーションツールとして『SynCAS PSI Visualizer』を採用

ミルボン様インタビュー上野様

2015年、『ForecastPRO』の成果が出始めたころのことである。

--「青山工場とゆめが丘工場とのコミュニケーションツールとして『SynCAS PSI Visualizer』を使えないだろうか」と、上野氏から相談があった。

工場は統合前であり(統合後の本格稼働は2017年)、両工場に生産部門があった。生産本部 生産管理グループは本拠地となるゆめが丘工場にあるため、青山工場との日常的なコミュニケーションは電話やメールなどに頼っていた。

--「青山工場と生産予定や在庫の相談をするときに在庫一覧の数字だけでは直感的に在庫状況を把握できません。SynCAS PSI Visualizer導入により同じ画面を見て話すことで、互いに瞬時に理解できるようになりました」と上野氏は語る。

在庫回転率12.1回転を実現

『SynCAS PSI Visualizer』を確認することで、どの在庫品目がどのような状況にあり、すぐに生産準備を開始するか、もう少し待つべきかが判断できる。グラフを一覧にしたり、掘り下げて確認したりすることも、在庫数量の将来シミュレーションも可能だ。

導入に当たってはミルボン様特有の市場特性も取り入れた。在庫が自社倉庫になくても流通に残っていることも多く、逆に倉庫にストックされていても流通在庫が僅少ですぐに生産にかからなければならないこともある。

--「海外からの商品購入や販売を本格化させていることもあり、新たな変数の設定も必要となりました。例えば、海外からの調達製品や原料は発注してから手元に届くまで時間がかかります」(同前氏)。

--「次第に在庫数量の適正化が可能となっていきました。『ForecastPRO』による需要予測も精度が向上していたことから、2015年には最大で在庫回転率12.1回転を実現しました」
と、上野氏は効果を語る。それだけ鮮度のいい製品をお客様に届けることができるようになっている。

効果はこれだけではない。『ForecastPRO』を導入した2012年ごろの取扱品目は1,800品目ほどであった。それが今では2,800品目と1,000品目も増加し、『ForecastPRO』による管理品目も8割ほどに達している。

--「これらを生産管理グループでは4人で回転させています。機械的に処理できるものは『ForecastPRO』にまかせ、人間系でなければならない判断を我々が担当しています」
と上野氏は強調する。

海外も含めたSCM改革に挑戦

ミルボン様インタビュー同前様

ここ数年のミルボン様の売上は海外での比率が増加している。海外でセールス展開している現地のスタッフを多く抱え、海外法人の在庫管理や発注のタイミングの指導も必要となった。

--「海外法人でもカンや経験で判断するのではなく、表計算ソフトで在庫品目ごとに正確に在庫量を把握し、しきい値に達したら発注するようにしています」と同前氏は説明する。

14カ国で販売を展開しているが、9カ国でこのシステムが導入されている。しかし、海外では売上増加や生産拠点からのリードタイムの関係からセールス担当は、どうしても過剰に在庫を持ちたがる。

--「海外も含めた世界視野でSCMの再構築にとりかかっています。生産、販売、在庫のグローバルな見直しが必要です」と、上野氏は今後の展開を語る。

このSCM改革によって取り組んでいるのがヘア化粧品プロユース世界トップブランドへの挑戦だ。

--「現在表計算ソフトで行っている在庫確認にも『SynCAS PSI Visualizer』への移行を検討しています」(同前氏)。

ビジュアルな表現は言語の垣根を越える。さらに、日本国内から世界拠点の在庫の確認も可能となる。

--「生産計画を立案する私たちはかつてプランナーと呼ばれていました。これを今ではアナライザーと称しています。スタンダードな計画立案は『ForecastPRO』にまかせ、私たちは過去データの波形を見て、市場やキャンペーンに合わせてどう変化するのか分析するのです」と、上野氏はこれからの生産企画部門のあり方を訴えた。

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お客さまプロフィール

概要
社名 株式会社ミルボン
設立 1960(昭和35)年10月31日
本社 〒105-8452 東京都中央区京橋2丁目2番1号 京橋エドグラン
従業員数 674名(連結856名) (2019年3月31日現在)
事業内容 美容サロン用ヘアカラー剤、パーマ剤、シャンプー、トリートメント、
ヘアスタイリング剤の製造販売

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