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なまはげ柴灯まつり

「ウォーウォー、泣ぐ子いねァがー、怠け嫁怠け婿(むご)いねァがー」師走の大晦日の夜の男鹿半島は、あちこちになまはげが出没します。この夜だけは、なまはげが主役です。赤鬼・青鬼の面をかぶり、ミノ・ケラをつけ、大きな木製の出刃包丁と手桶を持った若者たちが、奇声をあげながら家々を回り歩きます。家々は、丁重に迎え酒肴の膳を用意しています。
なまはげは、家の正面からはいると、畳のへりを踏まないように歩き、まず神棚に礼拝したあと、荒々しい所作で怒号します。子どもや婿嫁は、隠れてしまいます。やがてなまはげは茶の間に通され、家の主人からもてなしを受けます。「なまはげどん、お山は荒れて寒がったしべ、ジッパり(たくさん)あがってたんせ」。なまはげは、さし出されたお酒をぐっと飲み干すと、「泣ぐ子はえねァが・・・・」と再び家捜しを始めます。やがて、お膳に出された餅を掴むと、「山の上に寝ている、またくるぞー」と言い残して退散します。

なまはげ柴灯まつり

なまはげは、ナマミハギ、ナモミハギの訛ったもので、冬の間、火にばかりあたっているなまけ者の脛にできる火形(ナモミ)をはぎ取るということから、怠け者を罰する意味があると言われています。なまはげの起源は、約2000年前、漢の武帝が五匹の鬼を引き連れて男鹿に渡り、年に一度だけ里へ下りて、狼藉(ろうぜき)を許した説や、日本海で難破した紅毛の漂流民と言う説などがあります。昭和39年から、男鹿市はこの行事を、新たに毎年2月の第2金・土・日に「柴灯まつり(斎灯)」として、男鹿市北浦真山神社境内で行っています。

[なまはげ柴灯まつり]に掲載の記事は、みちのく夢ネット運営協会に帰属します。
掲載の記事は、みちのく夢ネット「こだわり百科」より転載。写真は秋田県男鹿市提供。

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