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Hitachi

日立ソリューションズ東日本

ポスターカレンダー2000年版

「光陰」Light and Shade
1996年 宮城県美術館所蔵

ブラウス

ホモ・サピエンスの時計。

 人間の体を形作る細胞に存在している、ミトコンドリアDNAには、おもしろい特徴があります。それは、母親からの遺伝情報しか受け継がないういう性質です。つまり母親のその母親の、そのまた母親の・・・・・・と、延々母親の系譜が残されているというのです。さまざまな人種のDNAを調べた結果、現代人の祖先はたった一人のアフリカ人女性に行き着くことが分かり、彼女は「ミトコンドリア・イブ」と命名されました。悠久の昔から時を刻みつづけてきた遺伝子には、ホモ・サピエンス誕生時の母の刻印が、しっかりと記されていたのです。彼女が地球上に現れてから十数万年。人間は長い時間をかけて多様な文化や社会を築き上げながら、進歩し続けてきたといえるでしょう。

 日立東北ソフトウェアも確かな歩みを刻んできました。当社が仙台に誕生したのは1984年。社員わずか16人でしたが、設立当初から国内はもとより海外も視野に入れ「東北から海外へ」のスローガンを掲げてのスタートでした。以来東北に根を張り事業の基盤を築きながら、数年前には本格的なグローバル市場への挑戦を開始。現在では自社製品を、世界各国のさまざまな企業で使っていただけるまでになりました。
近年、EC(電子商取引)やインターネット・バンキング等が次々に現実のものとなっており、世界的な潮流として品質マネジメントシステムの構築が求められてきています。そこで当社は昨年3月、そのグローバルスタンダードである国際品質規格ISO9001の認証を取得。さらにはより公正な目で、自社を客観的に判断する鏡として「日本経営品質賞」への取り組みも開始しました。
グローバル市場で通用する製品を提供し続けるためには普遍性が必要であり、同時に独創的でなければなりません。それを実現してゆく原動力が、人材の力です。当社は16年目の今年、社員530名を数えるまでに成長しました。その根本には人が財産という理念があり、人は人に学び、環境に学びながら、個性を伸ばしていくものだという考え方があります。人を育てるというより、人が自ら育っていける環境づくりに力を注ぎ、個人との組織の能力が十分に発揮されて初めて、高い付加価値を提供できる知的サービス業たり得ると考えるからです。お客様と感動を分かち合えるソフトウェア総合エンジニアリング企業の実現をめざし、私たちはこれからも新たなステージへ挑戦していきます。

 新しい時代の幕開けも間近です。来るべき社会をリードしていく、情報技術をベースとした知的サービス業として、皆さまとの信頼関係を深めながら、これからも時を刻んでいきたいと考えています。

 2000年の今年も、どうぞよろしくお願い致します。

2000年1月4日掲載 朝日新聞掲載新聞広告より

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