ページの本文へ

Hitachi

日立ソリューションズ東日本

ポスターカレンダー1999年版

「ブラウス」Blouse
1983年

ブラウス

ホモ・サピエンスの智慧。

 ホモ・サピエンスは人間の学名ですが、このサピエンスとは智慧、賢さという意味があります。それでは現代を生きる我々人間にとっての智慧とはどのようなものなのでしょうか。仏教では「智」には決断、「慧」には選ぶ、という意味があると言います。つまり智慧とは、物事について自ら考え、計画し、処理する力のことだといえます。一方、アメリカのある先住民たちには「物事を決める時は、七世代先まで考えて決断しなさい」という言葉があるそうです。つまり「昨日と今日を考えればイエスだが、未来のことを考えるとノー」ということでしょう。この言葉は現代を生きる私たち人間に、ある示唆を与えてくれていると思えます。

ソフトウェアも現代社会における、一つの智慧であると言えるかもしれません。無数の情報が飛び交う中から、自分に必要な情報を選び、考え、決断する。そのためにコンピューターは欠かせない道具となっています。

 日立東北ソフトウェアの仕事は、コンピュータ・ソフトウェアを通じて智慧(ソリューション)をお貸しすることです。しかしその智慧は狭い世界にとどまらず、より普遍的なものでありたいと考えています。当社の経営理念の最初にも「グローバル市場への挑戦」とあり、企業としての目標にもなっています。世界という市場で通用するためには普遍性が必要であり、同時に独創的でなければなりません。東北、国内を基盤としながら、いつも世界に視野を向けて製品の研究開発を行ってきたことが、自社製品の海外直接輸出という形に結実してきました。今後も一層欧米および東南アジアなどグローバルな市場への展開を、着実に推進していきたいと考えています。

 また私たちのこれからのキーワードの一つが「感動」。これまで企業にとっての目標は、お客さまに満足していただくことでした。しかしさらにもう一歩踏み込み、お客さまと協調して新しい価値を創造し、共に感動を分かち合えるソフトウェア総合エンジニアリング企業を目ざしていきたいと考えています。そのために重要なのは、企業のカルチャーとそれを醸成する人材。人は人に学び、環境に学びながら、個性を伸ばしていくものです。私たちはこれからも人を育てるというよりも、人が育つ環境づくりに力を注いでいきたいと思っています。
長期的な視点で未来を見つめ、しっかりと今を行動するために。動の中に静があるように、いつも自らの内側にある未来からの声に耳を傾けながら、これからの時代に必要な「智慧」を模索しつづけていきたいと思います。

 私たちは今年、おかげさまで創立15周年を迎えます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

1999年1月5日掲載 朝日新聞掲載新聞広告より

お問い合わせ・資料請求Inquiry / Request for materials

日立ソリューションズ東日本についてご質問など、お問い合わせはこちら。
お気軽にご相談ください。

TOP