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Hitachi

日立ソリューションズ東日本

ポスターカレンダー1998年版

「若い女の像」Statue of a Young Woman
1983年 宮城県美術館

若い女の像

ホモ・サピエンスのネットワーク。

 人間が他の生物と大きく異なっているのが、脳です。これを形成する中心となっているのが、ニューロンと呼ばれる神経細胞。ところがこの数百億ともいわれる細胞は、赤ちゃんとして誕生以降に減ることはあっても、増えることはないといいます。でも、それではなぜ成長とともに知的能力が向上し、脳は大きくなっていくのでしょうか。その秘密の一つがニューロンとニューロンのつながり、つまりネットワークにあったのです。

 生まれたばかりのニューロンは、数は多くてもまだ幼い細胞に過ぎず、十分に機能しません。しかし成長するにつれて、そのニューロンどうしをつなぐ結び目でもあるシナプスが急激に増加していきます。それは若木が枝葉を増やしながら、大樹へと成長していく様子に似ています。無数の木々が同時に成長しながら、時間をかけて森ができていく過程を想像すれば、わかりやすいかもしれません。しかもニューロンとニューロンの間で情報をやり取りするシナプスという枝葉は、生きている限り増えつづけていきます。人間らしさの根本を形づくる重要な要素は、脳の中のネットワークにあったのです。

 日立東北ソフトウェアのこれからのキーワードも、ネットワークにあります。私たちは昨年、統合業務パッケージ分野における世界でも最大手の企業と提携を開始し、海外で業務を推進していくより強固な基礎固めを行いました。これからは世界のマーケットリーダーと手を結んでネットワークを拡げながら、東南アジア地区を中心とした自社製品の輸出事業をさらに強化・拡大し、欧米マーケットへの進出も目ざします。また国内においても、仙台を本社に、地元東北の拠点づくりが進んでいます。青森、盛岡のシステムセンタに引き続いて、今年は秋田センタを開設し、地元に密着したサポートを強化していきます。また東北各地域における協力会社との連携を深めながら、専門性の高い技術やノウハウをもった企業とも積極的にネットワークを拡げていきたいと考えています。

 昨年4月に発売されたAstroMuseum volume2「わくわく銀河探検すい星ワンダーランド」は、平成7年にマルチメディアコンテンツ分野においてスタートした、天文エデュテイメントCD-ROM「AstroMuseum(アストロミュージアム)」シリーズの第2弾。空飛ぶほうきに乗って星空をめぐりながら、すい星に詳しくなれるというエデュテイメントCD-ROMです。現在このマルチメディアコンテンツ分野で培った製作技術を、インターネットにおける電子商取引などの他分野にも応用し、企業の経営管理システムなどを構築しています。また当社の技術的基盤ともいえる研究開発分野の「特許出願」においては、一つの目標として掲げていた特許出願の累計件数100という数字が達成される見込みとなりました。この事実は、私たちが仕事を通して日々新しい技術にとり組んできたという証であり、これを励みに東北から世界のマーケットへの技術の提供にはずみをつけていきたいと考えています。

 人と人が出会い、情報と情報が出会う。そこから新しい価値観をもった、より豊かな社会が生まれてくるはずだと私たちは信じています。21世紀の夢を描き、その実現に情熱をそそぐ、日立東北ソフトウェアを見つめていてください。

1998年1月5日掲載 朝日新聞掲載新聞広告より

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