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Hitachi

日立ソリューションズ東日本

ポスターカレンダー1994年版

「帽子・立像」Hat.Standing figure
1974年 宮城県美術館所蔵

帽子・立像

ホモ・サピエンスの道具。

命をもたないはずのものが、まるで生きているかのような生命力をもつ。動かないはずのものから、みなぎる躍動感が伝わってくる。考えてみれば私たちの仕事も、無機物に命を吹きこむことなのかもしれません。たとえばハードウェアはとても精密につくられていますが、やはり機械。そのままでは動きません。そこにソフトウェアという頭脳が組み込まれてはじめて血が通い、いきいきと働きだすのです。頭脳は進化をつづけ、AIと呼ばれる人工知能をもちました。これからもさらにそのIQを高めながら、やがて知能は感情をもち、限りなく人間に近づいていくことでしょう。そしていつかきっとコンピューターを、人間どうしのパートナーのように信頼できる日がくるに違いない。私たちはそう信じています。

その昔。私たちの祖先は森の中に暮らしていました。しかしある時彼らは森を出て、平原を二本の足で歩きだしたのだといいます。ホモ・エレクトス=直立人の誕生です。立って歩くようになるとその脳は大きく発達し、知能は急激な進化をはじめました。ヒトはやがて自由になった両手に道具をもつようになります。知性とともに生きる道を選んだその時から、ヒトはホモ・サピエンス=知性の人になったのです。そして現在。ヒトは自分の体内だけでなく、自らの手で生み出したコンピューターという道具に知能という命を宿らせました。

 さて。私たち日立東北ソフトウェアは、今年の5月で創立10周年を迎えます。システムズエンジニアリングの研究開発を基盤に、AI、ニューロ、そして自社独自ソフトウェアの開発まで、東北地域を拠点として広く海外へも事業を展開してまいりました。この10年という時間は人と企業を大きく育み、さまざまな夢を現実のものにしてくれたのです。これも、都市と豊かな自然が美しく調和した東北という地域社会の賜物です。これまでの10年に心から感謝すると同時に、今後とも、最新技術の応用や研究開発から適用まで一貫した展開を行うソフトウェア総合エンジニアリング企業としての強みを活かし、お客様へいち早く、最適なソリューションを提供してまいりたいと考えております。

今年も、そしてこれからも、日立東北ソフトウェア株式会社をよろしくお願いいたします。

1994年1月4日掲載 朝日新聞掲載新聞広告より

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